去年、灘に新しい「市(いち)」が生まれました。
六甲山で生まれ、摩耶山で3月〜11月の毎月第3土曜日に開催されている
山のフリーマーケットです。
出店料も出店申込みも不要。
ルールは一つ、
売りたいものはリュックサックに入れて持ってくること。
なんせ山のフリマですから。
会場の掬星台は大阪湾を望む絶景の眺望スポット。
アクセスはケーブルカーとロープウェーで。
フリマ会場にまったりと流れるユルい雰囲気は、山頂の澄んだ空気と
ユルいルールと相まって独特の風情をかもし出しています。
いやフリマとは呼べないかもしれません。
「ピクニックしてるんかと思たらモノ売ってるんや…」
「リュックサック売ってるんか思たらTシャツ売ってるんや…」
ハイカーたちの驚きの声。
そう、フリマのようなピクニックのような、新しい山の過ごし方が
「リュックサックマーケット」です。
山なので、ときには風が強かったり、雨が降ったり、霧が立ち
込めたりします。こんな通常のフリマではマイナスの状況でも、
「ま、いっか」みたいになってしまうのも山のマイナスイオン効果
でしょうか。
ま、そんな感じですので、ビシバシ売ろうと思ってきた
フリマのセミプロ連中はあっさりと肩透かしを食います。
このマーケットのおもしろいところは物々交換もOKということ。
「私の焼いたクッキーとあなたのTシャツを交換しませんか」
というようなユルい交渉が成立するのです。
また、店に置かれている商品を媒介して、出店者同士のコミュニケーション
が活発なのも、特筆すべきことかもしれません。
「これ自分でつくりはったんですか?」
「そうです、カクカクジカジカ」
「へ〜すごいな〜!」
なんていう会話がそこらじゅうで交わされています。
ときには参加者によるサッカー大会が始まったりします。
なんか街の市場と似てませんか?
さすがに物々交換はありませんが、商品を媒介とした人と人との
コミュニケーション。
モノを売り買いする以外の「何か」が得られること。
摩耶山の豊かな自然に抱かれた、山のイチバは、
ゆるやかに定着しつつあります。
是非一度遊びに来てください。
「摩耶山リュックサックマーケット」
毎月第3土曜日 摩耶山掬星台にて開催
http://rucksackmarket.net/notice/bbs.html
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