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2008年1月10日(木曜日)

妄想の七草鍋

カテゴリー: - naddist @ 22時30分11秒

1月7日、「春の七草」食べましたか?
邪気を払い万病を除く。
冬の野菜不足を補う。
もしくは正月の暴飲暴食をリセットする。
さまざまな思いで食べられる「春の七草」ですが、なかなかどうして
いい風習だと思うのですよ。
食に関する風習というと、最近はどちらかというと「過剰系」に走りがちかと。
「おせち」しかり。
元々は保存食という意味があったのでしょうが、最近は華美な傾向にあります。
「節分の太巻」。
どっかのメガバーガーじゃありませんが口をいっぱい開けて頬張るという
ところに、飽食の時代の悲哀を感じてしまうのです。
「土用の丑」
脂ののったうなぎも質素という言葉より、どちらかといえば潤沢、奮発
発奮といったような言葉が似合います。へたしたら鰻が5匹乗った「テラ鰻丼」
なんてでてきそうな雰囲気です。

それに比べると「春の七草粥」の質素なこと。
だいたい、草ですよ、草。
もう具が草というだけで「メガ七草粥」なんていう発想にはならない。
7種類も入っているのに「盛りだくさん!」という気にならない。
だいたい、おかゆですよ、おかゆ。
あまりにも低すぎるテンション。
いただきますの代わりに「コホ」と1つ咳をしたいくらいのローテンション。
いいじゃないですか。
きっと「春の七草粥」は日本人が忘れかけている清貧の心に触れるための
イベントなのです。
できれば六甲山牧場あたりで食べたい。
羊やヤギたちと共に草をはみながら、灘の春をじんわりと噛み締めたい。

春の七草

「春の七草?そんなもん青谷川沿いでとったもんや」

などと言う長老クミンの時代に思いを馳せつつ、
今年もいそいそと畑原市場へ春の七草を仕入れにいきました。
「おめでとうごさいます」「おめでとうさん!」
昔より長い市場の正月が明け、ますはごあいさつです。
スーパーではありえない儀式です。

で、春の七草。
まてよ…今年は粥ではなく鍋にしてみようかな…。
そうだ、春を感じる「清貧の鍋」にしてみよう。
そういや、きりたんぽ鍋はセリ入れるもんな…。
いっそ正月の餅(きねまさ製・畑原市場)を入れて、セリを含んだ七草を入れた
きりたんぽ風鍋にしてみようかな…。
やっぱ、きりたんぽ鍋には鶏肉が欲しいよな…。
「ごめん、いつものモモ肉ないねん。赤どりでもええ?」と鳥一(灘中央市場)のおばちゃん。
おお丹波赤どり!
旨いんよなあ!赤どり。
贅沢しちゃおうかなあ!
「エエ色してるやろ?」
どうです、この濃ゆい皮の色。中トロみたいな身の色。
エエ色ちょうだいちょうだい!エエ色ちょうだいちょうだい!

丹波あか鶏

…ああ、どんどん「清貧の鍋」からかけ離れていく。
…でも、いいのです。
清きものが濃厚なものにいたぶられ堕ちていく快感。
まるで今は亡き西灘シネマで『淫乱蜜寺 尼僧の誘惑』を見ているような感覚。
市場の素材を見ているうちにみるみるうちに妄想が沸き、決めていたレシピが
ガラガラと崩れだすのも市場スローショッピングの醍醐味であります。

七草鍋

できあがりました。
「きりたんぽ風七草鍋〜市場仕立て」
若干リッチさを感じるスープではありますが、凛とした清さがあります。
鶏スープにより七草の「草感」が少し和らげられ、かといって白菜などでは
得られない土の香りや風の香り…
鍋をつつきながら目を閉じればこんな風景が広がります。

  春の油コブシ。
  草の上に寝っころがって村上春樹を読んでいたら干し草のような香りが。
  おお、これは青谷乗馬倶楽部の干し草の香りだろうか?
  それとも神戸大学の馬場の干し草の香りだろうか?
  『トランジスタラジオ』が流れるトランジスタラジオのアンテナに止まった
  モンキチョウが運んできた蜜の香りに鼻腔をくすぐられながらウトウトと。
  「やーだ、ヒロシったらこんなところで寝ちゃ、カ・ゼ・ひ・く・ゾ」
  「なんだジュンコ、来てたの…」
  「そ、四ツ葉のクローバー探しにきたの」
  「ないよ。油コブシに。四ツ葉は」
  「それが…ホラッ!」
  そう言うとジュンコはヒロシの鼻先に小さな四ツ葉のクローバーを突き出して微笑んだ。
  ヒロシの眼前を青臭い香りが横切った…

ちょっと目を閉じたスキに想像力がかき立てられ、こんなにもたくさんの香りを連れてきて
くれる鍋なのです。


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