今年もバレンタインの季節がやってまいりました。
私的な話で申し訳ありませんが、私にとってはバレンタインといえば年賀に続く軽い
時候のご挨拶がわりてなもんでして、いつもお世話になっている仕事のクライアントに、
「灘製のチョコレート」なんぞをお送りするわけです。
そしたら
「まあ、いつも神戸のおいしいスイーツをありがとうございます」
「やはり神戸のスイーツはおいしゅうございますねえ」
などおおむね好評なのでありますが、ま、私のことでございますから
「いえいえ、神戸のスイーツではなく『灘のスゥウィーツ』でございます。
ほら、製造住所をご覧遊ばせ。神戸市『灘区』となってございましょう?
かように灘区というところは…」
などと灘宣伝が止まらなくなるわけです。
すると先方は
「では神戸といえばやはり灘区なのですね」
などと申されるものですから
「いえ、灘区はあくまでも灘区なのです。たまたま神戸に属しているだけです」
てなことを言ってしまって、あげくの果てには
「灘区は神戸市におけるバチカン市国みたいなものなのです」
などと付け加えてしまって、先方を混迷の淵に突き落としてしまうことも多々
あるのです。
ま、人様にはそんなものを差し上げる私でありますが、実を言うと甘いものが
少々苦手でして、どっちかっていうとコッチの方がアレでして、ナニのほうが
アレなわけです。
わかりにくいですよね。
要するに甘いものより酒のアテ的なものが好きなわけです。
だからバレンタインデーには、私的には
「ブラックチョコレートに見えて実はイカスミ蒲鉾」とか
「断面がハート形のカラスミ」なんぞをいただけるとシアワセなのであります。
そんな私好みのバレンタインアイテムが市場にはあります。
畑原市場、凪蒲鉾店のハート型天ぷら。
コレです。
どうです。
もうハートを打ち抜かれたような、切ない気分になりませんか?
思春期のど真ん中にほおりこまれたかのような感覚になりませんか?
ギュっと噛みしめたくなる、いとおしさがありませんか?
そのくせ熱燗にも合うオッサン対応バレンタインフード。
いや、焼酎にも合うかもしれません。
あるいはパパのお弁当にちょっと忍ばせておく。
チョコレートだとありきたりだし、ケチャップでハートを描くのもいまさら…
でもなにかしらのバレンタインメッセージをという方にもうってつけの一品です。
なんせ「天ぷら」っすからね。気取りがない。衒いがない。
もちろん正真正銘の市場の職人さん手作り。
どこぞの冷凍食品とは違います。
でもって3本50円ってのもうれしい。
も、こういうの弁当に入れてくれる奥さん、大好きです。
実はこのハート型天ぷら、名前がないんです。
ふつう「ゴボ天」とか「キクラゲ天」とか、天ぷら系商品には名前がついていますよね。
「なんで名前つけないんですか?」
という私の問いに対するご主人の答えが素敵でした。
「名前は付けてないけど、味はちゃんと付けてるで!」
スイーツばかりが神戸じゃない。
ああ、いとおしい、市場の「バレンタイン天」。
今年のバレンタインデーには是非。



ハミルトン#12458;ーバーホールバホル
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Trackback by ハミルトン#12458;ーバーホールバホル — 2023年4月13日(木曜日) @ 10時08分37秒