いやはや猛暑でした。
9月にはいってもなんとなく残暑感がねっとりと残っています。
今年の夏は道を歩いていてもクラクラとめまいが…。
道にクーラーがあれば、なんて思ったことはありませんか?
そんな贅沢な願いをかなえてくれるのが市場です。
水道筋にある市場はまさに「クーラー付きの道」です。
え?市場ってスーパーと同じように建物の中じゃないの?
なんて思われる方も多いかと思いますが、市場内の通路はあくまでも
アーケード。つまり道ですな。
そこが涼しいわけですよ。
かなり贅沢なわけですよ。
インドからマハラジャが訪れても、相当に驚くのではないかと。
なんせ道が涼しいわけですから。
かつて「150馬力の冷房力(注1)」を売り物とした灘中央市場の
クーラーも今夏はフル回転。
そして昨年の火事で失われた畑原市場のクーラー復活。
小さなニュースですが、私的にはこの夏一番のうれしいニュースでしたよ。
いやほんと。
「前のより冷えるで」と佐藤豆腐店のご主人。
確かに以前のクーラーより冷えがいいような気がします。
前は天井のダクト内を冷気がめぐり、ところどころ吹き出すタイプでしたが
ニュータイプは天井からずらりと吊り下げ型のクーラーがぶら下がり
「道」に冷気を送り出すタイプ。なんだか平五郎稲荷の鳥居列を彷彿
とさせるクーラー群はそれなりに圧巻。
確かに無骨なんだけど、いかにも「どうでっか?冷やしてまっせ!」
って感じがして、なんだか頼もしくていいんですよ。これがまた。
9月2日で畑原市場の大火からちょうど一年が立ちました。
市場全体の建替えも模索されているようですが、難航しているとのこと。
もちろんいろんな考え方の人がいると思うのですが、1ユーザーとしては
このヒューマンスケールで体内のような空間感や、人と人との近さ、ザラザラ
ゴツゴツした手触りは是非残って欲しいなと。
今後、市場が残っていくためにもそんな「市場らしさ」を大事にして欲しいなと。
「そんなものは今の人は求めていない」と切って捨てるのはカンタンですが、
そういうものを求めている人もいる、いやそこに市場の可能性があることを是非
お忘れなく、と言いたい。
水道筋の六甲道化は必要ないのです。
水道筋と六甲道、性格の違う2大商圏があるのが灘の魅力です。
それを同じような街にしちゃってどうするのよ。
今秋水道筋で開催される「水道筋ミュージックストリート」も、そのあたり
の模索の一環です。
ま、ともあれ、ほんとに間に合って良かった。畑原市場のクーラー。
注1)参考:神戸市小売市場連合会20周年史


