我が家の夕食の食材は、ほぼ100%市場で買っています。
と言うと、怪訝そうな顔をする人がいます。
このスーパー全盛の御時世に…といった感じ。
中には「え?市場ってまだあるの?」てな感じで
市場自体を知らない人もいるくらい。
なぜ市場へ行くのか?と問われたら、
「そこに市場があったから」としか答えようがありません。
小さなトンネルのような空間にひしめき合う、様々な食材の色、匂い。
魚の形をした魚。肉の形をした肉。色とりどりの野菜。
やはり醍醐味は、市場が単に商品を陳列する店の集積でないこと。
活きた魚は客の要望にしたがって、魔法のような手さばきで解体され、
商品となる。
大きな肉塊が解体され、みるみるうちにそれぞれの部位ごとに
整理されていく。
とても食品に見えない鰹節が職人技で削られ、文字どおりの花かつお
に昇華していく。
これらの加工過程をブラックボックス化せずに、全部見せてしまうのが
市場の真骨頂なのです。
そして「販売」もアミューズメント。
秤にのせなくても正確に200gをつかみ取る計量技術。
丸い玉子や、長い牛蒡も、みるみるうちに包んでしまう梱包技術。
おいしい調理法や旬のものなど、なんでも教えてくれる営業トーク。
考えられない値引き。
そして摩訶不思議な専用機器類。
リボンがぐるぐる回るハエ除けの機械。
豆腐を通すだけでパッケージングできてしまう機械。
そして、ゴムひもで吊られたバケツの小銭入れ。
それらの一連の流れは「ピタゴラ装置」なんて足下にも及ばない
めくるめくアミューズメントなのです。
さらに買った商品が新鮮で旨かったり、安かったりする。
そして通えば通うほど面白くなる。
ただ商品を買うだけのスーパーとは全く別物。
ただし、いきなり市場へ行くのは抵抗がある人も多いと思います。
当ブログ「私を市場に連れテッテ」は、そんな皆さんへ
灘の市場のステキさを伝えていきたいと思っています。


