
タマ「摩耶山のあじさい池もアジサイまっさかり!」
ナダ「青いな」
タマ「そりゃアジサイは青いですよ」
ナダ「違うっつーの、お前が青いっつーの」
タマ「え?顔色悪いっすか?」
ナダ「そうじゃなくて、摩耶山のアジサイはもっと奥が深いって言ってんの」
タマ「あじさい池のアジサイ、きれいじゃないですか」
ナダ「そういう、ブワーっていちめんに咲くアジサイもいいけど、もっと滋味あるアジサイも楽しんで
欲しいね。たとえばこのシチダンカ」
タマ「なにこれ、アジサイっすか?地味〜」
ナダ「馬鹿野郎、地味じゃなくて滋味だよ。こういうのが味わい深くていいんだよ。
サザエさんで言うとタイコさんとか」
タマ「ノリスケの嫁さんってだけで地味」
ナダ「そしてその地味さの中にそこはかとなく漂う色気」
タマ「なんとなくわかるけど」
ナダ「おニャン子クラブで言うと国生さゆり越しに見える永田ルリ子とか」
タマ「滋味滋味」
ナダ「松本伊代の後ろで踊ってたキャプテンのはかなさ」
タマ「滋味滋味」
ナダ「キャンディーズジュニアと言われた割に意外と地味だったトライアングルのせつなさ」
タマ「滋味滋味!」
ナダ「本当はキャンディーズでデビューするはずだったのに、事務所の方針で弾き語りアイドルとして
『雨だれ』なんていう地味なデビュー曲を歌わされ、スーちゃんの影武者と言われた太田裕美の
奥ゆかしさ!」
タマ「滋味さがこまかいっつーの」


