タマ「埋められた原田地下道の壁画、もったいなかったなあ」
ナダ「壁画といっしょに王子公園駅前の『原田の地上絵』もなくなるみたいだぜ」
タマ「地上絵なんてあったっけ」
ナダ「お前の目は節穴かよ、あるだろ神秘的な幾何学模様が」
タマ「ああ、ロータリーのマークね」
ナダ「馬鹿野郎、そんなんじゃねえよ、どう見ても人間業じゃないだろ」
タマ「いや、十分人間業ですけど」
ナダ「六甲山でUFO目撃例が多いのは、この絵を目印に飛来してるといわれている」
タマ「見たことないよ、UFOなんか」
タマ「この模様の真ん中に立つだけで身長が伸びる」
タマ「少年ジャンプの巻末広告みたいだな」
ナダ「あるいは、真ん中に立つだけで服が透ける!」
タマ「自分が透けてどうする!じゃ、聞きますけどこれ何の形なんですか」
ナダ「これは、肛門だな」
タマ「は? ○ツの穴っすか!」
ナダ「なんだその下品な物言いは!これは稲垣足穂の功績を讃えた絵なんだぜ」
タマ「確かに稲垣足穂は学生時代この辺歩いていたらしいけど、なんで肛門?」
ナダ「お前、稲垣センセの『A感覚とV感覚』って作品知ってるか」
タマ「知らないっす」
ナダ「おいおい灘クミン必読だぜ。人間を口から肛門にいたるひとつの筒と見立てたエッセイだよ。
この絵はそのA感覚を表現してんだよな」
タマ「ほんとかよ」
ナダ「その貴重な原田の森の記憶を消してしまうやなんて、責任者出てこい!」
タマ「出てきたらどないすんねん!」
ナダ「謝ったらしまいや!」
タマ「A加減にせえ、このドロガメ!」
ナダ「タマちゃん、カンニン」
2010年5月24日(月曜日)
其の141 原田の地上絵の巻
2010年5月12日(水曜日)
其の140 西灘洞窟画の巻
タマ「ナダさん、西灘小学校の130周年記念講演会頼まれたんですってね」
ナダ「おう、小学校からオファー来たの初めてだしワクワクするぜ」
タマ「何話すんですか?」
ナダ「賢く儲ける株式投資」
タマ「小学生に財テクかよ」
ナダ「じゃ、『お母さんありがとう〜母諏訪子の想い出』とか」
タマ「あんたはインド象か」
ナダ「それはそうと、西灘小学校の前の地下道の壁画見てみ」
タマ「100周年って描いてある、30年前か」
ナダ「建て替え前の校舎が描かれてる、懐かしいな」
タマ「表面の剥げ方とかたまらなくステキ」
ナダ「もうすでに古壁画の風格」
タマ「高松塚古墳みたい」
ナダ「でも近頃は地下道廃止の方向なんで、こういう壁画もなくなるのな」
タマ「バリアフリーっすかね」
ナダ「灘区最大の地下壁画があった王子公園駅前の地下道もなくなった」
タマ「確かにあれは迫力あった」
ナダ「でもおそらく壁画ごと埋めただろうから、1000年後とかに発掘されたら驚くだろうな」
タマ「この西灘小学校の壁画だって未来の人が見たら不思議ですもんね」
ナダ「我々の祖先はみんなVネックを着ている!とか」
タマ「それは学校指定の運動服だって」
ナダ「1000年前はオタマジャクシが空を飛んでいた!とか」
タマ「こわいよこんなカラフルなオタマジャクシ」
ナダ「西暦1980年頃、西灘地方で『ええじゃないか』が流行!とか」
タマ「踊ってるんじゃねえよ」
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