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2008年10月19日(日曜日)

第69話「鶴甲 後編 」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分43秒

鶴甲2丁目の下りのバス停から少しあがったところに、

「鶴甲山団地」と書かれた札がある。

大阪ガスの施設のようだが、詳しくは分からない。

詳しくは分からないが、鶴甲山の気配を残した貴重な表札だ。

そこから一気に、六甲ケーブル下駅から東に向かう脇道を登る。

翠光園、長寿の里、きしろ荘、鶴寿園、千山荘と鶴甲5丁目の老人ホーム団地を抜けると、

油こぶしを経由して六甲山頂方面に向かう登山道の入り口がある。

このあたりの標高は約300m前後なのだが、かつての鶴甲山の標高は327m。

山頂はちょうど神戸大の発達科学部あたりだったようなので、

ここからの景色に立ちふさがるように、鶴甲山が聳えていたのだろう。

今では木が生い茂り、すっかり景色は見えなくなってしまったのだが、

10年ほど前は、実によい眺めだったのでお気に入りの場所のひとつだった。

ケーブル下駅から昭生病院の方へ下ると大土神社がある。

水車が絞った菜種油の輸送安全を祈願するために建てられたという云われを持つ。

石垣に囲まれた独特の雰囲気を持つ神社だ。

ちょっと前まで、石垣の石を組んで作られた通り道があったのだが、

今では塞がれてしまっていて残念。

土山神社から、いったん炭山橋まで下りて「あじさいの道」の階段を上がると、

田崎真珠の「六甲台あこや工場」がある。六甲台とは言うものの、鶴甲3丁目である。

真珠を見極めるための「光」を選んだ結果、この場所に辿り着いたそうだ。

山側から入る安定した光が、真珠を見極めるのに最適だということで、

加工のための作業場はすべて山側に面しているのだとか。

最近、工場の北側にもマンションが建ってしまったが、

真珠を照らす「光」に変わりはないのだろうか。

次回は寺口町!


2008年10月5日(日曜日)

第68話「鶴甲 前編」

カテゴリー: - aiai @ 09時00分00秒

鶴と甲(カメ?)という意味を採れば、実におめでたい地名だろう。

鶴甲山という山を削って造成された団地が完成したのは昭和42年。

西神ニュータウン同様、鶴甲の地下には、
削った土砂を運搬するトンネルが作られた。

そのトンネルは、今もひっそりと地中に残されているという。

以前、篠原伯母野山の記事の中で、町内の標高差について触れたことがある。

鶴甲の標高差は約150m。

鶴甲1丁目1番地は神大国際文化学部の入り口の下にある交差点あたりから、
鶴甲5丁目の老人ホームあたりの標高差がそのぐらいなのだ。

人が住んでいない摩耶六甲の山腹エリアを除けば、標高差は灘区随一だ。

鶴甲のまちが開かれた頃に設置されたと思われる、兜を模した記念碑。

そして小便小僧(?)。

ちょっとオッサン顔なのは、鶴甲団地とともに歳を重ねてきたからだろうか。

バス停の近くで、崖沿いにまっすぐ伸びる、ワイルドな歩道を見つけた。

歩きながら、かつて鶴甲山の雰囲気を想像してみたが、
坂道を駆け抜けるトラックの爆音に打ち消されてしまった。

ところどころ改修工事が進んでる神戸大のキャンパス。

部分的に、ではあるものの、何だか他所の大学に来たような、ちょっとしたヨソヨソしさを感じてしまう。

後編に続く。


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