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2007年5月27日(日曜日)

第21話「大月台」

カテゴリー: - aiai @ 07時59分16秒

旅人を受け入れたくない町なのかもしれない、と思った。

整った町並み、抜群の眺望を持つ大月台の歴史は浅い。

平成元年、大月山という山の名前にちなんで付けられた名前だという。

大月台に入るためには、橋を渡る以外の手段がない。

六甲川の支流である炭山川にかかる「大月北橋」「大月南橋」、そして六甲川にかかる「大月大橋」の3本がある。

「大月大橋」を渡れば、谷を埋め尽くして迫る新緑に圧倒されそうになる。

夜になれば、夜景目当ての車がこの橋にずらりと並ぶこともある。

橋を越えてすぐに、「こんな時には110番」の看板。

少し歩けば、あちこちに「防犯カメラ作動中」の看板。

住宅街に似つかわしくないような、物々しいカメラ。

篠原台のさらに上、通過交通はない。

そのため、居住者以外の通行人はほとんどなし。

何かおもしろいものがないかと、公園や街路をウロウロをしてみる。

カメラを持って歩く私を写す防犯カメラ・・・・不審者は自分か??

シャッター付きのゴミ置き場に、いささか後ろ髪引かれる思いではあったが、少々居心地が悪くなって、そそくさと大月台を後にした。

風雅な町名とは裏腹に、防犯への苦労が大きいのかもしれない。


2007年5月21日(月曜日)

第20話「大内通」

カテゴリー: - aiai @ 14時55分51秒

大内通一丁目
大内通は、少々奇妙な形をしている。

1丁目から4丁目に至るまで、
西に行くほど階段を下っていくような形で細くなっていく。

この現象は、すぐ北隣の岸地通ではさらにギザギザ度が増していて、興味深い。

さらに山手幹線の南側には、ポツリポツリと飛び地のような水道筋の町域があったりするので、
これは大内通だけの変形現象ではないことが分かる。

もう少し目線を別のエリアに向けてみると、
山手幹線は「水道筋3」の交差点のところで微妙にカーブしていて、
そのすぐ南に素佐男神社がある。

そして、すぐ東側に、今は排水路のような姿になっている
小さな川を確認することができる。

明治時代の頃の地図を見れば、素佐男神社のあたりは、
この小さな川の谷底のような地形の部分にあるということが分かる。

そして、この小さな川を境に東西方向の等高線が微妙に折れ曲がっていて、
この大内通のギザギザのラインは、この等高線と並行しているように思えなくもない。

おそらく、自然地形の等高線と耕地整理、さらに山手幹線の整備や拡張に伴って、
町域や町境の変更が何度か行われた結果、このカクカクが誕生したのだろうけれど、
これだけの材料では、まだまだカクカクの謎は解けなさそうだ。

ハゼの仲間でしょうか?

とりあえず謎は謎のままにしておこうということで、大内通1丁目から、
いつものようにフラフラと歩き始め・・・ようと思ったら、足下に魚影を発見。

どうやらハゼの仲間のようだ。光を受けた魚体が揚羽蝶のような色に見えて、
大きな鰭がひらひらと水の中で舞う。

最初は、巨大なグッピーかと見間違えた。

あまりにも真剣に水面を見つめる僕に、
通りがかりのおばちゃんが「魚、おったか?」と声をかけてきた。

すぐ下の池に魚を放っている人が近所にいるらしく、
でも、夜中に魚が忽然と消えてしまうことが度々あって、
その人はいろいろと苦労していて云々と、
都賀川親水公園魚狂想曲の第一楽章が幕開けしそうな勢いでおばちゃんは話し始めた。

菜の花も、すっかり菜種になりました。

魚の話の続きを聴きたいような聴きたくないような気分のまま、
おばちゃんに別れを告げて大内通を西に突っ切る。

ところが、ふと気がついたら西端の西郷川まで辿り着いていた。
ちょうど、水道筋一本分歩いたことになる。

古くもなく新しくもなく、工場やマンションや戸建て住宅が卓越しているわけでもない。
大内通は、こじんまりとバランスのいい町なのかもしれない。

この町のどこにも引っかからずに通り過ぎてしまったのは、
時間に追われた僕の心の問題なのだと思う。

突如現れる急な階段。

途中、小さな川が生み出した小さな崖をの痕跡を示す階段の写真を撮ったりしたもの、
それ以外はまったくシャッターを押さずに歩き通してしまった。

空が青くて花が咲き乱れる季節だから、だろうか。

青い空・・・。


2007年5月13日(日曜日)

第19話「大石南町」

カテゴリー: - aiai @ 07時59分06秒

阪神高速と43号線は、見た目に大きく立ちはだかっているだけでなく、
その北と南では、「町の意志」のようなものも大きく違っているように思える。

阪急、山手幹線、JR、2号線、阪神、そして43号線と、
現在の灘区は南北の高低差に沿って縞状に区分できそうな気がする。

そのため、それぞれの標高ごとの雰囲気の違いを見つけ出そうとしてしまい、
山手〜海手という二分法をさらに細分化したくなる欲求にかられる。

灘区の最南部に区分される大石南町では、
山手に比べて微妙に空気が濃いような気もするし、
海に近い分だけ日差しも強いような気がする。

何よりも、43号線の南側を歩いていると、
あちこちで「何かを生産しよう」というような強い意志を感じる。

工場が多いという一言に尽きるのだが、
働いている人が「見える」という視覚的な効果が大きいのかもしれない。

お店で働く人は、通行人であると同時に客になる可能性もある私に対して、
にこやかに微笑みかけてくれる。

だから、お店が多い場所では、こちらもそういう笑顔を期待しながら歩くことになるし、
ちょっとでも無愛想な対応をされたら、身勝手に腹が立ってしまう。

ところが、工場で働く人は、通行人である私に対して安全確認の一瞥をくれるか、
もしくは危険人物でなさそうなら無視するというのが、
一種の作法というか、マナーのようなものになっているようだ。

こちらから声をかけない限り、ドライな雰囲気のまま歩くことになる。

大石南町には、沢の鶴があるし、ビン関連の工場もある。

灘製菓もあるし、おしぼりをクリーニングする工場もある。

鰻の山信や小さな駄菓子屋さんは、民家にまぎれて見落としそうになってしまうけれど、
周りの工場の佇まいだって、「ワレがワレが」と存在感をアピールすることなく、
必要最低限の看板を出してるだけだ。

つまり、お客になるかどうか分からない僕のような通行人に気を取られることなく、
日々の生産に精進すると、大石南町のような景色になるのだろうか。

かつて、大石や新在家には、船大工や酒樽職人、杜氏や蔵人が多く暮したという。
大石南町の質実剛健な風景に、飾らない仕事人の心意気を見て取る・・・
というのは言い過ぎだろうか。


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