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2007年3月18日(日曜日)

第15話「烏帽子町」

カテゴリー: - aiai @ 07時59分09秒

山登りが好きだった父は、子どもの僕によく山の話をした。

北アルプスの名峰、槍、穂高に続いて、烏帽子岳という尖がった山があるのだと聞いた。

昔の人は尖がったものや三角のものには何でも烏帽子という名前をつけたようで、
烏帽子という名の山は全国各地にあるという。

烏帽子町の烏帽子も、頭の上に乗せるアレの形がルーツになっているという説がある。

田んぼの形が烏帽子の形をしていたそうだが、
烏帽子の形と言われてもディテールが思い浮かばない。

調べてみると、烏帽子といっても平安貴族っぽいものから、
相撲の行司さんが頭に載せているものまで、いろんなタイプがあるようだ。

烏帽子町の田んぼは、どんな形の烏帽子だったのだろう・・・。

烏帽子町1丁目

そんな烏帽子町の名前を冠にした烏帽子中学校は、現在改築工事の真っ最中。

すぐ北側にある県営烏帽子団地も、建て替えを控えているのか少し寂しげな雰囲気。

烏帽子中は工事の真っ最中。

県営烏帽子団地

もう少し行くと、南側に関西古物定市場。

建物の中では、まさに競りの真っ最中。

関係者以外はちょっと入れなさそうな熱気。



すぐ北に上がれば、灘が誇る花火専門店「クリス」さん。

ご主人の苗字の読み方が「クリス」なだけで、
もちろん欧米系の人がやってるわけではない。

夏でも冬でも「特売中」の看板を下ろさないところが粋だ。

卸のお店のような雰囲気で、なんとも通好みな感じだが、もちろん小売している。
これまで、花火シーズンには毎年のようにお世話になっている。

花火以外も扱っておられます。

せっかくなので、烏帽子町の地蔵の祠を紹介しておきたい。

一つ目は烏帽子公園にある灰色ペンキのリーゼント祠。

屋根を継ぎ足して庇を長くしてるのがチャームポイント。

お地蔵さんが濡れることはなさそう。

二つ目は烏帽子中学校の前にある総御影石祠。

扉部分も御影石でできているのがポイント。

かなり新しい感じなので、最近新調されたのかもしれない。

この質感がなんとも言えない・・・

総御影石です!

烏帽子町は3丁目までと、少し小さめサイズ。
前回の上野通は8丁目まであったので、少し物足りない感じかも。

次回は王子町の予定!


2007年3月11日(日曜日)

第14話「上野通」後編

カテゴリー: - aiai @ 07時59分55秒

上野通を西へ、だらだらと上る。

ふと目の前に「光でできたパイプオルガン」の看板が。

何だろう?と、路地の奥に吸い寄せられる。

宮沢賢治は、雲の合間から差し込む太陽の光を「光でできたパイプオルガン」と表現したという。家に帰って調べてみたら、こちらの学習塾もやはり、宮沢賢治の詩の一節から名前を付けたようだということが分かった。



昼下がり、精養軒のオムライスが食べたいな・・・と指をくわえて神戸高校の前を通り過ようとしたとき、ぱっと視界が開ける瞬間があった。

三月。まだ肌寒い風の中で見上げる、青い空。

そういえば高校の卒業式の後、こんな青い空をぼんやり眺めていたっけ。

「卒業して、いったい何解かるというのか〜♪」と、尾崎豊の「卒業」を口ずさんでみたい気分になる。もちろん、近くを通る高校生には聞こえないように。

高校を目の前にすると、なぜか妙に青春っぽい気分に浸ってしまう。
この青空も坂道も、青春のほろ苦い思い出をいっぱい吸い込んでるんだろうなぁ。



上野通の西の果て。8丁目の白い教会。

青い空に、白い壁が映える。



そろそろ桜の季節がやって来る。

待ち遠しかったけれど、もう少し待ってもらいたいような気もする。

今年はまだ、灘の冬を満喫していないのに。


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