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2007年11月24日(土曜日)

41日目 傾いた喫茶店物語(1)

カテゴリー: - naddist @ 16時50分25秒

1月ほど更新が滞っておりましたが、シレっと復活します。
今回は六甲道から少し東へ歩きます。
旧常磐木電停前の「傾いた喫茶店」といえば灘クミンのみならず
印象に残っている方もかなりいらっしゃるかと思います。
ビジュアル面のみが語られることが多いこの店ですが、実はフードも旨い。
というか、喫茶店ではなくレストランといった方が正しいかもしれない。
知る人ぞ知るカレーの名店であることはメルマガnaddistでも何回か
紹介してきました。そのお話はまた後日。

さてこの傾いた喫茶店ですが、もちろん店名ではありません。
現在の正式な店名は「レードル」。
その前は「喫茶ミニ」、それともう一つ「ラブタイム」。
それぞれの時代にそれぞれの屋号がありました。

傾いた喫茶店(S50頃)

傾いた喫茶店(H19)

上が昭和50年代の傾いた喫茶店前の風景です。
年代的には前回の「デコ車パレード」と同時期かと思います。
下が同位置の現在(平成19年)の様子です。
獅子舞が出ていますが、おそらく六甲ファミリーまつりのパレードかと思われます。
それはさておき、傾いた喫茶店の外観にご注目ください。
灘クミンの度肝を抜いたといわれるドピンク。
いわゆる「灘の伝統色」でいう「常磐木ピンク」です。
悲しいほど美しい色です。
なんか遊郭ぽいというか、こう儚さを感じます。
そして窓枠が白。
リカちゃんハウスでもここまではしないだろう配色。
この外壁の色は名前と同様に変遷があります。
現在のレードルのご主人によると、元々はブルーだったそうです。
さらに目立つように(傾いている時点で目立っていると思うのですが)
この常磐木ピンクに塗り替えられ、やはり派手すぎるということで白に塗り
替えられ現在は元々のブルーに戻ってきたということです。
この当時の店名は「ミニ」。
特筆すべきは中央に「お持ち帰り用専用スタンド窓口」があること。
当時はテイクアウトもできたそうです。

この窓口、なんか気になりませんか?
受け渡しカウンターが明らかに傾いてるでしょ?
これ、機能したんですかね?
もちろん「傾いた喫茶店」というコンセプトはわかるんですよ。
でもこのカウンターは水平の方が使いやすいのではないかと思うわけです。
コーヒーとか、絶対向かって右にすべっていくと思うのです。
きっと何杯かのコーヒーが無駄になったことでしょう。
そのせいかどうかは定かではありませんが、現在この部分は
はめ殺し窓になっています。

お隣はお好み焼き屋さん。
現在は「たけうち」ですが、当時は「ろく大」という屋号です。
なんでも「たけうち」さんのご親戚が経営されていたとか。
ここの風情もほぼそのままですね。
六甲道近辺では貴重な風景です。
写真には写っていませんが手前には餃子で有名な「かっぱ天国」があったかと。

地蔵市場がなくなろうと、WeLvがニョキニョキできようと、この小さな
喫茶店はこの地の歴史を見守り続けてきました。
そういえばなんとなくディズニーの「小さな家」に似ていませんか?
クラブミレーがなくなり、ハイジがなくなり山手幹線沿いの味のある(クセのある)
建物が失われつつあります。

傾いた店…。
もう灘的には「ナダの斜塔」と呼べるほどの史跡ではないかと。
いつまでも「傾いていて」欲しい建物です。


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