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2007年7月11日(水曜日)

沖灘語で解く「灘」

カテゴリー: - utinadanchu @ 14時30分24秒

沖灘地名学演習(5)「ナダ」


灘と沖縄県東風平の花であるマリーゴールド
(東風平町のホームページから借用)

▼ 「なだ」の「ナ」。「ナ」がおだやかさや平らかさをあらわす古代海洋民族語であることは、「那古の浦」の項で触れた。他に「魚」を表す古代語であったともいう。和語「サカナ」は本来「肴」であり、「酒魚」から発展した。「那覇」は魚が取れる場所「ナバ」が転訛して「ナハ」なったという説がある。ただし、魚を表す語には別に「イユ」があり、使い分けがあったのかは不明だ。ちなみに「ナ」が語尾にくる場合は土地や地理的空間そのものを表し、これはもっとも古い日本語のひとつである。

▼ 「なだ」の「ダ」。「ナ」と同じく平坦さを表す言葉として南島にもよく見られる。沖縄の地名では、明治の「琉球処分」で琉球王朝が日本に併合されるまで「奥平」は「ウクンダ」、「西平」は「イリンダ」、そして宮平は「ナーダ」だった。山から海にかけて、もしくは遠くに海を望むなだらかな地形を表す場所に多いと感じられる。現存する地名では、「東風平」(コチンダ)などが有名だ。本土の「日本平」などは、後世の作だろう。決して「ニホンダ」などと読ませることはない。

▼ 余談であり、沖灘人に取っては非常に興味深い話だが、その東風平町(現八重瀬町)の町花は、灘区の区花と同じく「マリーゴールド」だ。沖縄の自治体の花は沖縄に特化された品種が選定される傾向が強いが、普通の園芸種であるマリーゴールドがなぜ選ばれたのかは未確認だ。残念ながら東風平町は市町村合併で自治体組織が変わってしまったが、八重瀬町の東風平地区の花としては今も現役だ。

▼ 「なご」などと同様に全国に散らばる「なだ」は、「灘」という和語になる以前、古代黒潮系海洋民族にとって「おだやかで平らかな地」、「漁場」といった意味を持つ古代語だった。ちなみに「田」の語源も東南アジア一帯で平坦地を指したという指摘がある。沖縄では濁音で「安田」(アダ)、「安慶田」(アゲダ)、「赤田」(アカダ)などのほか、清音で「長田」(ナガタ)、「宇栄田」(ウエタ)、「川田」(カワタ)など多い。神戸の長田も古い地名で、灘と由来が近いかもしれない。

▼ 私たち沖灘人は、大和朝廷も神武東征もない縄文の昔、船を駆ってこの地を開いた先祖の偉業に地名を通じて思いを馳せ続けたい。

(つづく)


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