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2009年6月15日(月曜日)

幻の灘版キカイダー

カテゴリー: - library @ 12時00分56秒

「震災前に神戸でロケした仮面ライダーとかキカイダーのパロディ映画知っとお?」

ナダタマ「沖声灘語」担当の沖灘人さんから、沖縄で灘区のレアな映像が発見された
という報告があった。
いわゆる自主制作映画なのだが、ウンチクよりは、まずはそのすばらしい映像を
見ていただきたい。

「人造人間キカイダー 神戸版」
企画:小林浩司・姫嶋聖治


懐かしの人気特撮「人造人間キカイダー」をパロったアクション映画。
ゴダールを彷彿とさせる、ヌーベルバーグ的刹那感、不条理感によって、キカイダーの
ライバルとして、ある意味キカイダーより人気のあったハカイダーの「悲しさ」や
ハカイダーとの戦いを避けたいキカイダーの「葛藤」が描かれている。

震災前に神戸で撮影されたということだから、13年以上前の作品ということになるが、
沖灘人氏によると「女性の髪形から87年〜91年ごろと推定される」とのこと。
そして、随所に出てくる灘区内の風景にお気づきだろうか。
オープニングはおそらく桜ヶ丘辺りか?
2分43秒あたり、もの憂げなハカイダーのテーマとともにパンされる山上からの風景に
摩耶観光ホテルがちらりと見える。奥摩耶ロープウェー摩耶駅(現虹の駅)から撮られたもの
であろう。
そしてその後ハカイダーが市民を襲うシーン、主人公の「じろー」が登場するシーンは
灘丸山公園で撮影されている。
5分30秒以降のキカイダーとハカイダーのカーチェイスシーンは鶴甲、
6分39秒の橋での戦闘シーンは石屋川上流ではなかろうか。
エンディングは長峰堰堤のように見える。
他にもお気づきの風景があれば、是非ともご教示願いたい。

このようにほぼオール灘でロケが敢行された灘愛あふれるすばらしい作品である。
企画をされた小林浩司・姫嶋聖治の両氏は果たして灘クミンなのであろうか?
パロディセンス、バカさ加減、無用なクオリティの高さとチープさの絶妙のバランス感覚。
ばかばかしいことを大まじめにやる、灘クミンが誇るべきDNA「NADA DNA(ナダダナ)」
がひしひしと伝わってくる。

そう、そこはかとなく灘クミンのニオイがするのである。

可能であれば是非とも水道筋あたりで上映会を行いたいと思っている。
このご両人のお知り合いの方、映画製作にたずさわれた方が
いらっしゃいましたら、是非とも連絡いただきたく、よろしくお願いいたします。

ロケ以外にもう一つ灘クミンの香りを紹介しておこう。
同じく震災前に製作された「仮面ライダー 神戸版」という作品の主人公の名は
なんと「鷹匠タケシ」なのである。
この作品も震災前の三宮のど真ん中でゲリラロケが敢行されている貴重な映像である。

仮面ライダー 神戸版

なお、情報提供していただいた沖灘人さんによると、沖灘的考察も可能だということで
そのあたりは今後の「沖声灘語」に期待したい。


2007年6月30日(土曜日)

震災前・灘の夏・灘の庭

カテゴリー: - library @ 15時00分00秒


『夏の庭~The Friends~(VHS)』

1994年。
震災の一年前、神戸、灘。
映画「夏の庭〜The Friends〜」は、震災前のおだやかな神戸を舞台に
三人の少年と三國連太郎演じる「おじいさん」との一夏の交流を描いた、
故相米慎二監督作品。

「あああ〜っ』
冒頭のシーンで思わず大声をあげてしまった。
神戸某所にある「バケモノ屋敷」に忍び込んだ主人公の子供たちの
中でひときわ騒々しい「メガネ」の住むマンションが
神戸市灘区大和町3丁目に今でもある野村ステイツ六甲道。
私事で申し訳ないが、奇しくも震災後一時私が住んでいた
マンションだったのだ。
このマンションは震災で西棟が道路側に大きく傾き甚大な被害を
受けた。しかし映画の中の野村ステイツの中庭は限りなくおだやかだ。
メガネの家は灘区だが、学校は魚崎小学校。帰り道は住吉川、
放課後のサッカーは新港埠頭付近のグラウンド。
住吉川の上流はなぜか六甲川。
「おじいさんの家」は三菱重工の社宅敷地内にあるボロ屋だが
少し歩けば、なぜか桜のトンネルで、駆け下りればそこはトアロード。
知ってる風景が唐突につながっていく感じ。
まるで、子供の頃に見た変な夢みたいな場面展開が続く。

そして映画の中の神戸は、やはりおだやだった。
暑い夏でも時折涼しい風が吹き、
神社やお屋敷の大きな木が街に木陰をつくっている。
そしてクマゼミだけでなく、ミンミンゼミもツクツクボウシも
ヒグラシもいる。
穏やかな震災前の「灘の夏」。

この映画には、もう一つ灘区が深く関わっている。
台風がやってくるシーン。
激しい風雨の中でクリアな映像をとるために、カメラの前に
巨大な扇風機を設置し、ワイパーさながら雨を吹き飛ばして
撮影した。このシーンは桜口にあった「ナンコー電機」が撮影
技術協力にあたった。
台風の迫力をスポイルせずにクリアな映像がとれるように
何回もこの「特別な扇風機」の試作を行ったという。
灘区はモノづくりの街でもあったのだ。
ナンコー電機のあった六甲道はすっかり変わってしまった。
社長のKさんが住んでいた家の近くにあったお旅所はイタリア
広場に飲み込まれてしまった。
「お旅所は桜口の子どもらの庭やったんやけどなあ」
Kさんはさびしそうに言った。
無機的な人工物が鎮座ましますイタリア広場は、桜口のお旅所の
ようないきいきとした「灘の庭」になるのだろうか。

震災前の灘の夏と灘の庭。
ふと思い出させてくれる映画だった。
今年の夏休みに是非親子で見てほしい作品。

夏の庭~The Friends~文庫本


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