2012年 1月
« 12月   7月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
最近の投稿
2012年7月2日(月曜日)
甘い予感
2012年1月17日(火曜日)
その街のこども、その街のはなし(6)
2011年12月14日(水曜日)
ウルトラ警備隊、摩耶へ
2011年10月31日(月曜日)
冬が来る前に坂
2011年6月27日(月曜日)
灘区に舞った奇跡の蛍
灘文化堂 カテゴリ一覧
灘文化堂 月別過去ログ
灘文化堂 最近のコメント
最新の灘イベント情報
予定なし

2012年1月17日(火曜日)

その街のこども、その街のはなし(6)

カテゴリー: - library @ 12時00分38秒

17回目の1.17を迎えた今年、『その街のこども』の劇場版が1/14〜1/27まで
十三・シアターセブンで上映されているので、昨年に引き続きその街のロケ地を
探訪してみる。

  美夏(佐藤江梨子)が友人「ゆっちのおっちゃん」の家へ行っている間
  勇治(森山未來)はコンビニで時間をつぶした。

『その街のこども』では、前半に福住通のセブンイレブン、後半に灘南通の
ファミリーマートという2カ所のコンビニが登場する。
全体的に暗いトーンの映像が続く中、コンビニの明るい照明が印象的だ。
どちらのコンビニも元々は酒屋で、勇治が雑誌を立ち読みする灘南通のファ
ミリーマートは元々「ナダ萬酒店」という屋号だった。
黒々とした酒屋独特の看板ははずされ、煌煌と光る明るい内照式の看板に
なったが、端っこの方に小さく昔の屋号が表記されていた。

このあたりを歩くと、スパイシーな香りが鼻腔をくすぐる。
コンビニの北にある「インドスパイス」は全国にスパイスを卸している
知る人ぞ知るスパイス卸店で、そのシェアは国内のアジア系のレストラン
の70%を占めるという。
奇しくもインドからやってきた法道仙人によって開かれた摩耶山の麓から
日本全国へスパイスが届けられているというのも興味深い。
ちなみにインドスパイス・マルヤ(都通)・橋(灘南通→現在は千旦通に移転)
の3点をむすんだ三角形は「西灘カレートライアングル」と呼ばれていた。
「インドスパイス」の建物は、昭和50年頃まで「西灘温泉」という風呂屋
だった。灘南通にはもう一カ所「富士温泉」があり、たがいに定休日をずらし、
エリアに住む人々の便宜を図っていた。
どちらも、内風呂のない古い長屋やアパートが多かったこの地域になくては
ならない施設だったが今は存在しない。

劇中、コンビニとともに鉄道をくぐる「ガード」が印象的なシーンとして
使われている。
二人が三宮から灘に向かう途中にたこ焼きを買うガードでは、高架上を走る
列車の轟音と震災の時の音が美夏の記憶の中で重ね合わされ、その次の阪神
西灘駅のガードでは、勇治がガードをくぐり抜けるとトラウマになって
いる震災の記憶が蘇った。
灘南通のコンビニを出た勇治が、六甲風の郷公園へと戻るときに抜ける薄暗い
ガードの正式名称は「森村架道橋」という。このそっけないガードは震災前
まで歩車道の区別のないトンネルだったが、平成10年に市道国魂線にあわせて
拡幅された。
灘区民でも森村という地名は聞き慣れないかと思う。
東海道本線が開通した当時、このあたりは「森」という村だった。
その後西灘村になり、昭和4年には神戸市に編入され、昭和6年に灘区に
なった。今は140年の時を越え、旧村の「森村」の地名が刻まれた銘版が、
ガード入口にひっそりと残っている。

森村はやがて灘南通という町名になった。
灘南の地名は住吉〜三宮間に明治43年に開設された貨物駅、灘駅の南に
位置することに由来する。大正6年に現在の灘駅が完成し、大正8年には
貨物駅としての灘駅は東灘駅と改称された。ということで、灘南通は本来
「東灘南通」が正しい。
「灘区にあるのに東灘とはこれいかに」などと揶揄された東灘駅(操車場)
だったが、あと1年で開業100年を迎えるという平成15年に廃止された。
平成22年、この東灘駅跡に新駅ができると発表された。
「まや駅」という仮称がつけられた新駅は、2016年に開業する予定だ。
元の灘駅があった場所に、また駅が戻ってくる。
震災をくぐり抜け、数奇な歴史が積み重なったガードをくぐって、
勇治は美夏のいる六甲風の郷公園へ急ぐ。

『その街のこども劇場版』は十三・シアターセブンで上映中。
2011/1/14〜1/27 13:10〜14:33
1月17日はプロデューサーの京田光弘氏を招いての上映+トークイベント
詳細は
十三・シアターセブン
『その街のこども』オフィシャルサイト



震災経た若者の今 ドラマ「その街のこども」映画化(神戸新聞2010/11/24)


TrackBacks

このコメントのRSS

TrackBack URL : http://www.nadatama.com/modules/wordpress0/index.php/archives/2012/01/17/6/trackback/

この投稿には、まだコメントが付いていません

コメント

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。

31 queries. 0.032 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress