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2007年3月14日(水曜日)

ホワイトアルバム

カテゴリー: - mj-soul @ 15時00分00秒

BASS & VOICE
Music / 発売: 2004/09 / 定価: ¥2500
SALLY’S RECORDS
   ※Amazonでの取り扱いはないようなので、
    オフィシャルサイトにリンクしています。

すでに死語かもしれないが、きょう3月14日はホワイトデーだ。
バレンタインにチョコをもらったら、白いもの(マシュマロとか)をお返しすればいいといわれていて、
ロック聴き始めの、東北に住む12歳だった僕の周りでは
「ホワイトアルバムをあげたらいいっちゃ」などと、お返しする相手もいないくせに、おませなことを言うやつがいた。
ちなみに自分のことではない。僕はひそかにチョコをもらっていた。遠い過去のささやかな栄光であるが。
ホワイトアルバムとはもちろん、ビートルズが1968年に発表した真っ白なジャケの2枚組アルバムのこと。
名盤である。いや違うな。名曲満載の問題作というべきか。まあ、この際どっちでもいい。
こんな牧歌的な少年時代を思い起こしたのには理由がある。
“灘のホワイトアルバム”があった、と気付いたのだ。

天野SHO『BASS & VOICE』。
2004年秋に発表されたSHOさんのソロアルバム。
初の単独名義というだけでなく、文字通り「ソロ」作なのであって、
ここにはSHOさんの弾くベースと、SHOさんの歌しか基本的に入っていない。(※1)
ベース弾き語りという、ほかに類を見ないスタイルを震災の年から始めたSHOさんの
10年の歩みを刻む、愛と祈りに満ちたアルバムである。
太くまろやかな響きのアルペジオが、ゆるやかな大河のような音風景をつくる。
その水面を、抑えた歌い口の、しかし、熱情を奥深く湛えた歌がたゆたう。
編成はたしかにシンプル。けれどもそれだけでは語れない豊かなサウンドがある。
夜風に揺れるロウソクの灯が、煌々と輝く照明よりもずっとあたたかな幸福をもたらすように。

収録曲は、SHOさんがたびたびステージで演奏してきた、ロックやブルース、ポップスの名曲ばかり。
クラプトン・クラシックの「Wonderful Tonight」。B.B.キングのブルースバラード「Guess Who」。
ベイビーフェイスのスウィートな「Slow Jam」。映画『バグダッド・カフェ』のテーマ「Calling You」……(※2)
強力なイメージを持つ原曲をすべて「SHO’s World」として聴かせることができるのは、
“ベースと声だけ”という珍しさによるものだけでは決してない。
灘で生まれ育ち、40年近くベース1本、ロックやブルースに根ざした音を創り出してきた、
天野SHOその人の歩みがまるごと音に刻印されているからだ。

レコーディング場所を見てハッとした。「BLUE VALLEY STUDIO」とある。
ブルー・ヴァレイ……青谷ではないか。
そう、これはSHOさんの自宅スタジオで録られた作品なのだという。
灘人が、ホームグラウンドの灘で、自らの歩みを見つめ直した真っ白なアルバム。
聞き耳を立てるように、そっと耳を傾けたい。
ロック聴き始めの灘のローティーン諸君がちょっと背伸びして
「これあげるわ。聴いてみて」と、
ふだんはあゆやKAT-TUNを聴いている彼女にこのアルバムを手渡す。
そんなホワイトデーの校舎裏を想いながら。

(※1)曲によって、SHOさんの長年の仲間であるKAJAさん、HALKOさんらのコーラスのほか、
   ギターとシンセサイザーがほんの少し色を添えている。
(※2)ほかに、SHOさんのハードロック・ルーツを垣間見せるジミヘンの「Stone Free」、
    ドラマ「華麗なる一族」の挿入歌として再び人気を集めるイーグルス「Desperado」、    
    そしてビートルズの「Let It Be」など全11曲。


2007年3月2日(金曜日)

ニシナダ春景色

カテゴリー: - library @ 17時00分42秒

『南野陽子 ナンノ・ボックス(DVD付)』

灘も卒業式シーズンを迎えた。
区内の各学校でも悲喜こもごもの別れの風景が繰り広げられる。
やはり灘の卒業式シーズンには「灘の卒業ソング」をご紹介したい。
また南野陽子かよ、という声が聞こえてきそうであるがお許し願いたい。
扇千景も八千草薫も山田スミ子も楠本美枝子も朱里エイコもアンルイスも網浜直子も
鈴木杏樹も藤原紀香も戸田恵梨香も卒業ソングは歌っていないのだから。
今回紹介する13枚組の「ナンノ・ボックス」のDISK1のタイトルは「春景色」
おそらく彼女の灘時代(松蔭高時代) を歌った、ファーストアルバム『ジェラート』の
一曲目「春景色」からの命名。
ちなみにこの曲の作詞はナンノ本人ではなくイノ・ブランシュこと平中悠一氏。
余談だが、彼は関学出身で大江千里の後輩にあたり、阪神間の雰囲気を良く知る作家である。
彼の代表作「She’s Rain」は、芦屋出身の白羽弥仁監督(彼は灘にもゆかりがある)
によって映画化された。
震災前の阪急沿線で撮影され、今となっては貴重な作品だ。
またまた余談だが主役の小松千春の通う学校の制服は松蔭ライクな白のワンピース。
しかしロケ地は甲南女子大学(東灘区)。
脱線しすぎた。このあたりはまた別の機会に。

『春景色』

「あなた待つホームから見える景色は遠い海
 春めく風に誘われる神戸線 のどかに 」
   >もちろんこののどかな神戸線のホームは阪急西灘駅(当時)。
    ナンノが眺めた海は、ビルの海に隠れて本当に遠くなってしまった。
    阪急西灘駅で待つ彼氏というと神戸高か葺合高生だが、その辺りの
    男子は相手にされるわけがない。

王子公園ホームより

「紺色の詰め襟のあなたは少し照れた風
 ドキドキするわ生意気なあなたなの いつもは」
   >紺色の詰め襟といえば灘区的には(私)六甲高校でろうか。
    やはりアカぬけない公立校生では詩にならない。  
    ちなみに文化祭でナンノと知り合い、いっしょに映画を見に行ったことがある
    という滝川高生は灘クミン(烏帽子中卒)である。

「坂道を上りきり 見下ろせば ほら船の影
 優しくわたし包んでる この街 いつでも 」
   >のどかな春の灘が感じられるくだり。
    ちょうど葺合区との区界の坂道あたりであろう。

区界の坂道

「ジェラートをなめても やっぱり あなた元気ない。
 『嫌われても仕方ない』と思ってる ばかなの」
   >本来はジェラートではなく「ぷらっとむ」のクレープか
    「青べー」のタマゴロールかと思われる。
    この歌詞中の『ジェラート』がファーストアルバムのタイトルになるのだが、
    灘的に忠実にいけば『タマゴロール』というアイドルとしてはとんでもない
    アルバム名になっていたかもしれない。

「制服にさよならして 電車の駅が変わって
 4月からあなたより1つ上級生になる 」
   >彼女が芸能界入りして堀越に転校した後、阪急西灘は
    阪急王子公園という味も素っ気もない名前に変わる。
    阪神西灘との混用を避けるためだというが、やはりこの駅は
    王子公園などという官製の名前ではなく「ニシナダ」であって欲しいと思う。

昨日3月1日、松蔭高校では卒業式が行われた。
灘の春はもうそこまで来ている。



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