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2006年11月24日(金曜日)

肴のある旅

カテゴリー: - library @ 18時29分38秒

「肴のある旅―神戸居酒屋巡回記」中村 よお (著)

中村よおさんは灘区出身のシンガーソングライター。
最近は、日本のフォーク&ロックの生き字引存在として、ラジオ
パーソナリティなどとしても活躍中である。
一度水道筋1丁目の「cafeP/S」で行われた、彼のレコードコンサート
「日本のフォーク&ロック史」にお邪魔したことがあり、その交遊録、
知識には唸らされた。

よおさんには水道筋でたまにお会いする。
灘中央市場あたりで「肴(アテ)」を仕入れていたり、
酒場のカウンターで静かに盃を傾けたりしている。
ワイワイ騒ぐこともなく、ただしっとりと。
そして、いつの間にかいなくなっている。
いい酒の飲み方だなと思う。

よおさんは嫌がるかもしれないが、私が敬愛するなぎら健壱氏との
共通点が多い。
まず前述の通りのロック&フォークの生き字引的存在であること。
地元を愛し、酒場を愛し、酒を愛し、肴を愛するミュージシャン
であるということ。
そして尋常ならざる記憶力でそれを文章にできるということ。
愛すべきものがありそれを伝えようとする人の言葉には、
文章の技巧なんて軽く凌駕する力がある。

本書はそんなよおさんが神戸の酒場を紹介した本である。
最近はやりのグルメ本なんかではない。
紹介されている肴(アテ)のフツーさがいい。
厚揚げ、海老の天ぷら、玉子焼きetc。
もちろん酒もどこそこの地酒なんてめんどくさいものではなく
フツーの「酒」。
旨い不味いなんて二の次で、その場の空気感を伝えているのが
読んでいて心地よい。

なので、無性に酒を呑みに行きたくなる。

当然、地元灘区の店も水道筋界隈中心に登場する。
高田屋旭店、高田屋旭店一色屋、一燈園、船越などの老舗の他、
畑原市場のニューウェーブ酒場、チンタ、モンク、汽笛亭も。
酒場だけでなく灘宝文館、中央堂、岩崎書店などオールド水道筋者には
たまらない本屋や、西灘劇場、中央劇場、摩耶劇場、西灘東映、灘松竹
などの映画館まで登場する。もちろん灘温泉も。

ライブハウスなどが多かった阪急六甲〜国鉄六甲道間の記述も
ディープだ。
春待ち疲れBANDはもちろん、ロック喫茶アローなど。
南天荘書店、おでん江戸栄、ぜい六なんていう六甲道者感涙の店名も
ちらほら。
そしてもちろん灘区への愛のある眼差し。

懐かしい灘に思いを馳せるもよし、
紹介されている店で一献飲るのもよし。
でも、本書は酒場ガイドブックなどではない。
私の酒場バイブル「東京酒場放浪記(なぎら健壱著)」と同様、
正に読む「肴(アテ)」なのだ。


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