11月。灘は怒涛のイベント月間に入ったそうだが、
よその街にかまけて、灘ライフをおろそかにしているうちに、
俺にとって最重要のイベントがすぐそこまでやってきた。
(関係者の皆さん、ほんますいません)
水道筋ミュージックストリートである。
第3回目の今年は11月16日(日)。あと10日。カウントダウンに入った。
自分の関わっているいくつかの雑誌に告知記事を押しこんだものの、
やはり灘濃度ナンバー1メディア、ナダタマで詳報しておかねばなるまい。
今年は会場となる店が8店に増えたが、
参加ミュージシャンの数が飛躍的に増えたのも大きなトピックだ。
ソロ、デュオ、トリオ、バンド、セッションユニットなど計30組。
一人のミュージシャンが、あの店ではソロでやり、この店では別の歌手と組み、
次の店ではバンドを従え…と、さまざまな形で見られるのがいい。
昨年も書いたとおり、予定していなかった顔合わせや思わぬ共演が
そこここで生まれるという楽しみもある。
固定したセットで決まった枠で予定の時間だけカチッとやる…という
お仕事的イベントとは違う、なんかこう軟体動物的な、
水道筋を人体とすれば、その体内で細胞が融合したり分裂したり、
バトルロイヤル的というか、スワップ的というか、
ともかく、さまざまな個性と持ち味のミュージシャンが
緩やかなつながりを保ちながら、入り乱れるさまが抜群に面白いのだ。
これはいわば、象徴だ。
プライバシーだ、安全安心だ、同一所得水準だ、ゲーテッド・コミュニティだとか言って
人の間に壁を作ることばかりに腐心する、コンクリートジャングルな街とは対極の、
水道筋という場所のありようを、このイベントは図らずも表しているのだ。
街でもう見ていただいただろうか、
今年もチンタのシンちゃんが絵を手掛けたポスターは、
いろんなミュージシャンや動物や音符や掛け声や血しぶき(?)が飛び交い、
「赤塚不二夫追悼か」と思わせる、躁病的カオスに満ちている。
これは、いわば予言だ。
15歳のティーンエイジ・ブルースガールから、インディーズで話題の若手ミュージシャン、
関西ライブハウスシーンの牽引役である中堅どころ、日本ブルース界・ロック界を代表するベテランまで、
あらゆる人たちが水道筋というステージで出会い、化学反応を起こすであろうことを、
シンちゃんは予言しているのである。
そして、最後の最後、このカオスを一つにまとめあげるのが、
な也で行われるフィナーレの司祭たる牧師シンガー・川上盾さん。
バラク・オバマ当選できっとテンションも上がっているに違いない盾さんの
猛獣使いの腕前を、俺はいまから楽しみにしている。
ほんまに皆さんお楽しみに。
会場やタイムテーブル、前売り情報などの詳細は公式HPでぜひチェックを。
●今日の灘ノオト:(1-2-3-4-5-6-7)Count the Days / Patti LaBelle & The Bluebells
「1日、2日…あなたに会える日を数えるの」と可愛らしく歌うパティ・ラベル。
いまや女帝となった猛女の若かりし頃。水ストも、この歌でカウントダウン。