2008年 6月
« 5月   7月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
灘ノオト 最近の投稿
2008年11月16日(日曜日)
商店街よ、踊り出せ
2008年11月6日(木曜日)
カウントダウン
2008年10月2日(木曜日)
山麓の汽笛
2008年9月18日(木曜日)
9月になったから
2008年8月22日(金曜日)
リユニオン
灘ノオト 月別過去ログ
灘ノオト カテゴリ一覧
灘ノオト 最近のコメント
最新の灘イベント情報
予定なし
オンライン状況
17 人のユーザが現在オンラインです。 (1 人のユーザが 灘ノオト を参照しています。)

登録ユーザ: 0
ゲスト: 17

もっと...

2008年6月25日(水曜日)

雨に唄えば

カテゴリー: - MJ @ 23時40分00秒

窓をたたく雨音を聞きながら、ビリー・ホリデイや首里フジコの気だるくも心地よい
傷心ジャズ歌「Stormy Weather」を想い起こし、
灰色の空を見上げては、エルモア・ジェイムスやアルバート・キングの粘りつくような
定番ブルース「The Sky is Crying」を口ずさむ。
梅雨も盛りの日々。
岩手・宮城の地震被災地の映像を繰り返し目にするせいか、
いつぞや家に投函されていた土砂災害マップを思い出す。
県の土木事務所の調査をもとにしたこんなサイトもできていた。
なに?自分の住んでる所も含めて、灘区の北部は大半が土石流でイチコロやんか……
と知っても、逃げるもしのぐもできないのだけれど。

今年は阪神大水害からちょうど70年に当たる。
1938年7月3日から5日にかけて降り続いた「100年に一度」の豪雨によって、
六甲山系の大半の河川が氾濫し、死者731人、流出全壊家屋5500戸に上ったという大災害。
「真っ白な波頭を立てた怒涛が飛沫を上げながら後から後からと押し寄せて来つつあって、
あたかも全体が沸々と煮えくり返る湯のように見えた」 と谷崎潤一郎は『細雪』で書き、
手塚治虫は『アドルフに告ぐ』で「六甲山塊の土砂が嵐のように神戸の街へ乱入した」と
ナレーションを挟み、主人公の少年の運命が最初に大きく転回する場面として描いた。
それほどに巨大で凶暴な「山津波」であり、
阪神・淡路大震災が起こるまでは、阪神間で(もちろん灘区でも)最大の自然災害であった水害も、
いま現在、具体的なおそれと危機意識を以て語られているかといえば、甚だ怪しい。

人間は忘れるし、災害は常に人間の想定を上回る(想定を上回るから災害なのだろうが)。
だからといって、延々と砂防ダムを造り続けたり、斜面を固め続けたりするわけにもいくまい。
できるだけ山すそに住まないようにする、とか? といっても、神戸という街の地形を考えると難しい。
今月に入り、阪神大水害を振り返る写真展が開かれたり、いくつかの記事が書かれたりしたようだ。
とりあえず、「忘れない」ことぐらいしか思いつかない。

●今日の灘ノオト:Texas Flood / Fenton Robinson

  「街が洪水になってあの娘と電話が通じない」というブルースは、実際の災害体験から
  生まれたそうだ。ギターも歌も、モダンで洒脱なメロウブルース・ジーニアスの演奏で。


2008年6月18日(水曜日)

妙案か妄想か

カテゴリー: - MJ @ 20時00分00秒

酒場では、幾多の思いつきや妄想が生まれ、飛び交う。
街の「なんかオモロいこと」というのは往々にして、
しかめっつらしいお役所的会議やもっともらしい広告代理店的コンセプトなんかよりも、
酒の勢いとホダラ話のドライブ感の中から生まれるのだ。
水道筋ミュージックストリートも雑談に枝葉が付き果実が実ったみたいなものだし、
最近じゃ、チンタ醉宵食堂が拠点となっている摩耶山のヒルクライムイベントもそうだろう。
灘愛溢れる数々の名・珍イベントを仕掛けてきたnaddist氏の発想だって、きっとそうに違いない。
酒場で「摩耶山から水道筋までケーブルカーを走らせる」計画を聞いたこともあるし、
泥酔すると、かなりの頻度で飛び出す灘区独立論というのもある。

そんな思いつきが、先日また一つ生まれた。
小坂忠さんの水道筋ライヴを観た後に流れた「汽笛亭」。メンツは4人。
ボーン・イン・尼崎で、現在は灘区在住のロック社会学者M氏
その弟子筋で、やはりフロム尼崎のN氏。それからnaddist氏と僕。
少し下の世代になるN氏以外の3人の共通点といえば、
ビートル・マニア(最近の言葉ではビーヲタというらしいが)、
つまり、ビートルズをこよなく愛している、という点だ。
ビートルズというのは、ポピュラーミュージックを愛好する者にとって基本中の基本、
好きな曲の5曲や10曲、擦り切れるほど聴いたアルバムの2枚や3枚は、
世代に関わらず誰にでもあるものだと僕は長年信じていたのだけど、
どうも意外にそうでもないことが分かってきた。
「ロックを芸術まで高めた」だの「初めてロックが教科書に載った」だの、
音楽とは関係ない社会風俗的な評価によって「権威」に仕立て上げられ、
それが却って、新しいリスナーを遠ざけてしまったのじゃないか、と思う。
いや、そんなゲージュツとかキョーカショとかどうでもよくて、
単純に、むちゃくちゃポピュラリティの高い楽曲を量産しながら、
かつ、ほとんどアナーキーなまでに変態を重ねた
あんなカッコいいバンド(ユニット)がほかにあるか、という話なのだ。
その誕生から大ブレイクを経て、成長、自律、そして分裂と、あれほど見事に
バンドという生き物の足取りが凝縮された魅力的な集団はないじゃないか、と。
多くのビートル・マニアは、自分のビートルズ体験と重ね合わせて、
そういった一つひとつをウダウダ語りたいと思っている。
なのに、自分たちが思っているほどにはポピュラーじゃないもんだから、
常に欲求不満状態に置かれているのだ。

それが、その日は偶然、好きモノが揃った。
「ビートルズ・シネ・クラブの元会員で、グッズは今もすべて段ボールに保管してる」
と誇らしげに言うnaddist氏。
突然i-podを取り出し「これ聴いてよ。ディランが歌ってる『Yesterday』」と、
自分の2大アイドルの「融合」をどうだ!と言わんばかりに誇示するM氏。
話は、キンクスやホリーズ、サーチャーズやスウィンギング・ブルージーンズなど
他の60’s英国ビートバンドまで広がって、
「こうなったら、ビートルズ談議をする秘密クラブ的イベントを水道筋で定期的にやった方がいいですね」
「お、いいね、いいね」
「昔のレコードコンサートみたいな感じでやれたら楽しいやろうね」
「お、いいね、いいね」
と、大いに盛り上がった。ビートルズ体験のないN氏ですら、
「面白そうですね。僕は遠巻きに見ときたいですけど」
と、遠慮がちに賛意を示すほどであった。
ま、実現するか、酒場の妄想で終わるのかは、まだ分からないんだけれど。

●今日の灘ノオト:Sie Liebt Dich / the Beatles

  と思ってたら、今月のレココレ特集が「赤の時代のビートルズベスト50曲」。投票1位は
  「She Loves You」。さすがに誰でも知ってると思うので、ここはドイツ語バージョンを。


2008年6月11日(水曜日)

グローカルでいこう

カテゴリー: - MJ @ 18時00分00秒

バラク・オバマが民主党内のデッドヒートを制し、勝利宣言をした日、
すなわち、全米史上で初めてアフリカ系アメリカ人の大統領候補が誕生した
歴史的な日の翌朝、神戸新聞の記事が目に留まった。
「若さ、変化に期待──県内の反応」
どんな世界的ニュースも、常に「兵庫県」というフィルターを通して報じるよう努めるのは、
「グローカルな視点」を標榜する地方紙としての正しきマナーであるが、
(いまは知らないが、かつてそんな貼り紙が社内にあったように記憶する)
それよりもさらにさらにコアな灘限定メディア「ナダタマ」に関わる俺が興味を引かれたのは、
とある雑誌の仕事で、ちょうどオバマについて書いている最中だったという以上に、
灘的な人たちが記事に登場していたからだ。
まずは東神戸教会の川上盾さん。
な也でレギュラーライヴ「ありがとう川上盾です」を展開し、
水道筋ミュージックストリートでは狂乱のフィナーレを司る「歌う牧師」である。
「公民権運動を指導したマーティン・ルーサー・キング牧師の暗殺から丸40年。
アメリカもようやくここまでたどり着いた」と喜び、
「黒人だけでなく、困難にあるさまざまな人の代弁者になって」とエールを送っている。

弁護士でもあるオバマはかつて、
シカゴのNPOに勤務し、スラムの貧困層を支援していたことがある。
グローバル資本主義を批判し、イラク戦争にも一貫して反対してきた、
一本筋の通ったリベラルな(つまりブッシュとは正反対の)立場の人物のようだ。
演説の名手でもある彼の言葉を集めた『オバマ語録』という本には、
「いま政治に関わっているのはJFKになりたかったからではない。
公民権運動のためだ」
という発言も収められている。
盾さんが感慨深く語るとおり(この灘ノオトにも以前、同様のコメントをいただいた)、
人種融和を訴え、凶弾に倒れたキング牧師の遺志を継ぐ人物といえるのだ。

神戸新聞の記事では、さらに
「Democrats Abroad Japan」関西支部長のテランス・ヤングさんが、
「若くてカリスマがあり、大統領としての資質を持っている。新しい変化をもたらしてくれるはずだ」
と期待を語っているが、驚いたことに、彼も灘区在住なのだという。
「Democrats──」とは米民主党の在外組織で、
国外に住む支持者の声を吸い上げようと、積極的に在外投票を呼びかけているらしい。
へーえ、なんかスゴい。
世界の行方を左右するアメリカ大統領の椅子に、黒人が座るかもしれないという事態を、
俺などはソウル/R&Bを長年愛してきたという理由だけで期待を込めて注視しているわけだが、
実際にコミットしている人が灘区にいるとは……。
ナダタマの掲げる「めくるめくグローカル」な視点が、壮大なレベルで体現されているじゃないか。

もちろん、オバマの政治手腕は未知数だ。
世界最高の権力者の座を射止めた時に、どのように振る舞い、
日本、ひいては灘区にどんな影響を及ぼすか(笑)も分からない。
熱狂的な支持を受けた権力者が、実は、その支持者自身を政策的に切り捨てるという図式は、
「Kイズミ劇場」という形で、最近の日本にも現れた。
だが、アフリカン・アメリカンの文化や表現に著しく影響を受け、育てられてきた俺としては、
とりあえず灘区から力強く、堂々と「オバマ支持」を表明したい。
──というような話を、『Meets Regional』という雑誌で連載しているコラムに書いたので、
ご興味のある方は来月1日発売の号をお手に取ってみてください。

●今日の灘ノオト:American Dream / Bobby Womack

  80年代初頭に何度目かの充実期を迎えたボビーの傑作アルバムのラストを
  飾るバラード。キング牧師の名演説「I Have a Dream」がコラージュされる。


2008年6月4日(水曜日)

I Love You

カテゴリー: - MJ @ 13時15分00秒

小坂忠さんが1年ぶりに水道筋に帰ってきた。
先週金曜日のな也。
3、4曲遅れて着くと、最後方席周辺の通路まで簡易椅子と立ち見があふれる大入り。
だれもが忠さんの音楽に引き込まれ、空気が既に出来上がっていた。
この日は、忠さんの関西でのステージを支えたベーシストで、
水道筋に連れてきてくれた人でもある山本正明さん、マーさんのメモリアルライヴ。
昨年12月に突然この世を去った長年の盟友に向け、忠さんは思いのたけを歌に託した。
マーさんに代わって忠さんの背後に立ったベーシストは、なんと天野SHOさん。
2日前に初めて顔を合わせ、出演が決まったそうだ。
「『Sailing』とか何曲かのカバー以外、ほぼ初見やったわ」とSHOさんは笑っておられたが、
いつものベース弾き語りとは違う、バンドのグルーヴを下支えするプレーは、
これまた渋く、タマらんものがあった。
確立された「世界」を持つベテランミュージシャン同士の邂逅は、
一音楽ファンとして感動的だったけれど、
灘という街が、小坂忠という「伝説」を迎えるにあたって示すことのできる、
最大限の敬意ともてなしだった、とも思う。
「機関車」「ほうろう」「ゆうがたラブ」と続くうち座っていられなくなり、
途中でステージ袖に移動して、一緒に歌いながら観ていた。
Photo by トーマ 
アンコールで、忠さんはマーさんへの想いを語った。
30年あまり前、「小坂忠&ウルトラ」というバンドで出会った頃のこと。
関西にツアーに来ると、いつも昼間のヒマつぶしに付き合ってくれたこと。
マーさんが紹介してくれたいくつかのライヴハウスのこと。
「若いころ、ほんとにこんなことで食えるのかよ、と思っていたけど、
いまもこうして音楽をやっている。マーさんの最後のステージも僕と一緒だった。
僕は幸せだったし、彼もそうだったと思う」
そういって歌ったのは
「(I Love You) For Sentimental Reasons」。
ナット・キング・コールで有名なスタンダードだが、
僕は、サム・クックが熱狂する客を煽って会場大合唱になる
熱くピースフルなハーレムスクエアのライヴバージョンがたまらなく好きで、
何度も何度も聴き、口ずさんできたフェイバリットソング。

 I think of you every morning  (毎朝きみのことを想う)
 And dream of you every night (夜はいつも夢に見る)
 Darlin,I’m never lonely       (決して寂しくないよ)
 Whenever you are in sight    (きみがそばにいてくれるなら)

もちろん男女の恋愛の歌だけれど、
忠さんがしっとりと、時折ちょっと顔をゆがめて歌う姿を見ながら、
「マーさんに語りかけているんだろうなあ」
と思ったら、胸が熱くなった。

●今日の灘ノオト:(I Love You) For Sentimental Reasons / James Brown

  サム・クックのライヴ盤は以前ここで紹介したので、今回は別の巨人によるバージョンを。
  ファンクの帝王が、ピアノトリオをバックにスタンダードなどを歌う異色作より。これも熱い。


33 queries. 1.102 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress