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2008年5月8日(木曜日)

頂上会談・後編

カテゴリー: - MJ @ 13時15分00秒

私は言葉を継いだ。
「あの、尼崎の『南部再生』で取材させていただいた…」
と、彼は「ああ!そうだ」と満面の笑みで立ち上がり、右手を差し出してきた。
ごく自然でジェントルな所作は、大人のミュージシャンのものだ。
河田健氏。
結成50周年を誇る関西ビッグバンドの大看板「北野タダオ&アロージャズオーケストラ」の
リードアルト奏者。自己のグループでも精力的にライヴやレコーディングをされ、
友人である桂南光師匠とのトーク&ライヴなど企画モノも多くこなされている。
2年ほど前、私が編集に関わっている尼崎のフリーペーパー『南部再生』で
ちょい尼オヤジ」の一人として紹介させていただいたことがある。
河田氏は生まれも育ちも、現在に至るまでアマの人。
阪神尼崎あたりにナイトクラブやダンスホールが並び、いま以上に活気が(おそらくヤバいことも)あった時代、
そして、日本でもジャズがリアルな“生きた”音楽であった時代を知る「尼のパーカー」だ。
若い頃のハコバン仕事でこなしたキャバレーやストリップショーののBGMから
アロージャズオーケストラで務めた美空ひばりや山口百恵のバックまで、
無数の音を紡いできた彼がいまも変わらず敬愛するのが、
「モダンジャズの父」といわれる破天荒な天才チャーリー・パーカーなのである。
パーカーの代表曲「Confirmation」の河田流解釈も収めたNY録音アルバム
『Portrait of Manhattan』は、取材後しばらく私の愛聴盤となった。

「実は年内にまたNYに録音に行くことになりましてね、
そのCDジャケットを成田さんにお願いすることになって」
へえ、サードアルバムですね。しかも、成田さんがジャケを。ええ組み合わせですねえ。
成田氏のCDジャケ仕事は一度ここで紹介したが、
洋酒メーカーの広告で往年の名歌手のポートレイトを手掛けておられたこともある。
『神戸の残り香』に収録されている三宮のジャズ喫茶[JAVA]の切り絵には、
私もここでネタにしたスタンダード「パリの四月」を織り込んだ成田節エッセイが添えてあった。
そういえば、私が成田氏と知り合ったのも元町のソウルバーだ。
音楽への衝動は、実は、成田作品の重要なバックボーンなのかもしれない。
 
聞けば、二人に共通の知人の紹介で、この日の初対面となったらしい。
私はたまたまその場に居合わせたに過ぎないが、
自分の周りのいろんなヒトやコトがつながっていくのは嬉しい。
どうしてか、無性に高揚感を覚える。
人生は無意味ではない、人は孤独なばかりではない、と思えるからだろうか。
私は、個人的な慶事を山上で祝うために持参したワンカップ酒を持って外へ出た。
霧がまた少し濃くなり始めていた。
灰色のトーンを被せたような灘の街を見下ろして、私は冷えたワンカップを勢いよく傾けた。

●今日の灘ノオト:Confirmation / Charlie Parker

  学生時代、やはりアルトサックスを吹いていた友人に「ビ・バップって何や?」と訊いたら
  「この曲だ」と教えられたほどバップ的フレーズ満載、モダンジャズの代名詞的ナンバー。


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