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2008年5月7日(水曜日)

頂上会談・前編

カテゴリー: - MJ @ 10時00分00秒

東京ではきょう、福田康夫首相と胡錦濤・中国国家主席による10年ぶりの日中首脳会談が行われるが、
私は一昨日、灘区内で開かれたもう一つの「頂上会談」に立ち会った。
意図して出掛けたわけではない。たまたま居合わせた、というのが正しい。
社会党委員長であった浅沼稲次郎刺殺の瞬間をとらえた毎日新聞写真部の記者、
飢餓のスーダンで、やせ衰えた少女をハゲワシが狙う衝撃的な場面を配信したカメラマンら、
歴史的スクープをモノにしたジャーナリストたちがそうであったように、
めぐり合わせが私のところへ来た、というだけなのかもしれない。

5月5日、こどもの日。
私は、六甲山の[六甲ヒルトップギャラリー]で開かれている
切り絵作家・成田一徹氏の個展を訪ねるため、六甲ケーブルに乗った。
好天続きだった大型連休にあって、この日だけはすっきりしない小雨模様だった。
山上駅に近づくにつれ、濃い霧がみるみる景色を覆い、
強風のためロープウェーは運休だというアナウンスが流れた。
だが、最近わが人生最大の慶事に恵まれた私は、
ほぼ1年ぶりにお会いする成田氏にそのことを報告しようと胸躍らせていた。
まるで、スピリチュアル(黒人霊歌)のタイトルであり、
アメリカの黒人作家ジェームズ・ボールドウィンの処女作である
『山にのぼりて告げよ(Go Tell It on the Mountain)』そのものだ、などと考えながら。

個展は、成田氏の原点であり、ライフワークである“神戸モノ”だけを集めた企画だ。
濃霧と冷たい強風で視界がどんどん狭まっていく屋外と対照的に、
ギャラリー内は温かな賑わいに満ちていた。
いつもと変わらぬ穏やかな笑みで迎えてくれた成田氏と、しばし近況など報告し合う。
うれしいことに、「灘文化堂」でも一度紹介した『神戸の残り香』の続編を構想中だという。
私も、私の朗報を報告した後、霧が少し晴れるのを待って、いったん外へ出た。
今回の個展のために成田氏が制作した六甲ケーブル山上駅の切り絵の、
駅舎の昭和モダニズムをそのまま写し取ったような作風に惹かれ、
同じ構図を写真に収めようと思ったのだ。
   
15分ほどカメラを構えていただろうか。
ギャラリーへ戻ると、成田氏は奥のテーブルで、一人の男性と向かい合っていた。
二人の間に、たくさんの写真が広げられている。男性が持参したものらしい。
数枚を指さしながら、何ごとか熱心に説明する男性。相槌を打ちつつ、こちらも熱心に聞き入る成田氏。
作品制作依頼だろうか。さりげなくテーブルの横に回り込み、遠慮がちに、しかし無遠慮な視線を落とす。
どれも演奏中のサックスプレーヤーのカットだ。口ひげをたくわえた柔和な表情。楽器はアルト。
見覚えがある……。私は脳裡を探った。ふと、男性の横顔に視線を移す。
写真とは異なるカジュアルないでたちだが、どうやら同じ人物らしい。
とすると、ミュージシャンか。ジャズマン……?
成田氏の手が数枚の写真を取り上げた、その下からのぞいたCDジャケットに、私はハッと思い当たった。
あ、もしかして……でも、なぜ彼が、ここで成田さんと……?
迷いながら、その横顔に恐る恐る声を掛ける。
「あの…すいません、河田さんですか?」
「はい、そうですが」言いながら振り向いた彼は、私が誰だったか思い出そうとしているようだった。
だが、私は一足先に確信を持った。やはり。
河田健氏だった。
(この項続く)

●今日の灘ノオト:ABC-123 / Levert

  「山の上からこの喜びを叫びたいぜ」というブリッジは、おそらく上記のスピリチュアル曲から。
  安っぽいヒップホッパー崩れみたいなジャケだが、R&Bの伝統を汲む正統派バラードの名曲。


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