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2008年3月26日(水曜日)

買い物ブギー

カテゴリー: - MJ @ 14時00分00秒

人にモノをあげるのって楽しい。
「開けたときどんな顔するかな」とか「これ食って感激のあまり泣かれたらどうしよう」などと、
贈る相手と妄想的コミュニケーションを繰り広げながら、
品物を見繕って歩いている時間が楽しいのだ。
で、そういう楽しみ方をするには、市場という場所は打ってつけだ。
ちょうど1年前、三宮のソウルバー[SugarFree]の大将の誕生日に灘の天ぷらと酒をぶら下げて行き、
一方的な灘自慢を繰り広げて喜ばれて(?)以来、
次回はグレードアップバージョンを贈ろうと決めていた。
お目付け役・監修者として、「私を市場へ連れテッテ!」で
イチバー(市場愛好家)の実力を遺憾なく発揮しているnaddist氏にご同行願い、
適当な大きさの空箱を抱えて、水道筋界隈市場網へ足を踏み入れる。

そのバーの大将、今年で39歳になる立派なおっさんだが、
最近泥酔した挙句、記憶をなくし、朝起きたら肋骨が折れていたらしい。
アホとしかいいようがないが、そんなふつつか者にも市場は優しい。
「カルシウム摂って早よ治さないかんわ。これは、そのままかじっても美味しいから」と、
灘中央市場[芦谷商店]で勧められたのが煮干し。
何種類かかじらせてもらい、広島県産カタクチイワシを選ぶ。
畑原市場の[凪蒲鉾店]では、個人的な酒の定番アテ、
MVA(Most Valuable ATE)であるところのあんぺいを。
弱火であぶって生姜醤油かだし醤油、
いや、そのままでも十分ふっくらと、柔らかく香ばしく舌を愛撫する逸品。
それから、naddist氏推奨のハート天鉢巻付きタコさんウインナー
このお店はいつもオマケをくれるのだが、この日は三色天ぷら2本。おっさん2人、その場で食す。
[佐藤豆腐店]では湯葉。あの「灘駅弁」のメニューにもなった徳井の北山食品製。
最近京都の湯葉工房を訪ねて以来、湯葉料理がマイブームになっていて、つい、あげるのが惜しくなる。
 
東畑原市場の[山本精肉店]では、これまた個人的フェイバリットの焼豚をピックアップ。
情報誌的にはビストロ[離れの宴]で名高いお店だが、日常使いももちろんヴァリアブル。
隣にあったさくらフランク(桜チップでスモークしたソーセージ)が魅惑的だったので、それも。
「あと、何かデザート的なものを」というと、naddist氏が提案してくれたのが、
畑原東商店街[田中金盛堂]。おお、店先にABCカステラが。
神戸名物の瓦煎餅にルーツがあるらしい野球カステラや野菜カステラの兄弟である。
ソウルバー的には、ジャクソン5「ABC」とかリヴァート「ABC-123」とかをBGMに楽しんでもらおうか。

そこへ、家の冷蔵庫にあった[美吉堂本舗]の豆乳プリン、
うどんの[な也]で売っている不肖ワタクシ印の酒「歌喜」を足して、
水道筋界隈7店の実力を箱詰めにした「灘の市場ギフト」完成。
目録をしたため、「こりゃええもんができた」と勇んでバーに持って行ったら、
大将の誕生日は1週間後だった。なんだか、俺っていつもこうやってハズすんよなあ。
もちろん、灘の市場の贈り物、喜んではいただけましたが。
 

●今日の灘ノオト:買い物ブギー / 笠置シヅ子

  大阪が生んだジャパニーズブギの女王の、あまりにも有名な買い物唱歌。灘的には
  「おっさんおっさん、これナンボ」と口ずさみながらブギウギロードでも歩いてみるか。


2008年3月19日(水曜日)

掘り出し物

カテゴリー: - MJ @ 23時55分00秒

六甲道本通商店街を、まだ明るいうちに南から北へ歩いていたら
[りずむぼっくす]を見つけた。神戸で何店舗か展開している中古レコード屋である。
あ、こんなとこにもあったのか。
ふだんこの道を山手へ向かって歩くのは
仕事帰りか酒場帰りの夜ばかりなので、気付いていなかった。
聞けば1年ほど前にできたらしい。
ついでに、その向かいの大阪王将の2階にはバーができていた。
たまにはいつもと反対を歩くと発見があるものだ。

かつては本屋・酒場と並んで俺の三大憩いスポットであったレコ屋も、
この数年めっきり足が遠のいているのだが、
久しぶりに店先のバーゲンコーナーのワゴンをガサガサ漁ってみた。
どれも300円〜500円という叩き売り価格である。
この手のワゴンの使い道というのは、
どんな本やサイトにも載っていて収録曲の一部は知っているけど聴き逃してきた定番や名盤、
タイトルとジャケはよく見聞きするけど、これまで食指が動かなかった作品、
中途半端に古い時代のもので、いまさら積極的に聴く気はないヒットアルバムとか、
要は、正規の値段を払う気が起こらない、でも500円ならまあええか…という盤を見つけることである。
で、ガサガサやってみたら、いっぱい獲物が出てきた。
コモドアーズ「ナチュラル・ハイ」、ボビー・ウォマック「ウーマジック」、
EL&P「展覧会の絵」、ボズ・スキャッグス「シルク・ディグリーズ」……。
 
なかなかどうして、このラインナップは豪華である。
少なくとも「500円なら…」のレベルは上回っている。掘り出し物、というやつだ。
で、いま300円で買ったボズ・スキャッグスを聴いている。
フツーだ……。好きな人がいたら申し訳ないけれど。

王子公園駅前には、小粒だがツボを抑えたサブカル屋[アーカムブックス]があり、
阪急六甲寄りには、ちょいと目の肥えた玄人にも受けそうな[口笛文庫]があるが、
六甲道には[りずむぼっくす]。
なんか、現在の街の姿を映しているような気がしなくもない。
レコ屋を目的別に使い分ける人には、なんとなく分かってもらえると思うが。
ただ、それも先入観かもしれない。
中に入ってみると、モダンジャズものや、年季の入っていそうな歌謡曲系のシングルや、
ソウルのCDもそこそこにありそうだった。那覇のベテランジャズシンガー、与世山澄子もあった。
まだまだ俺が、この街を知らないだけなのかもしれない。

●今日の灘ノオト:We’re All Alone / Boz Scaggs

  「AORとは何ですか」ともし訊かれたら、「この曲のことです」と答えればよい
  ウエストコースト産、76年の大ヒット曲。TOTO一派がバックに名を連ねる。


2008年3月12日(水曜日)

虚無と混迷のサンバ

カテゴリー: - MJ @ 13時00分00秒

「NADA」とは、スペイン語やポルトガル語で「何もない」とか「虚無」とかいった意味だそうだ。
どことなく仏教哲理的な深遠を思わせる言葉であり、
なだいなだ(nada y nada)先生に心の底でものぞいてもらおうかという気分にもなるが、
喫緊の問題としては、その言葉の意味通り、書くネタが何もない。
なので、今回は徹底的に「NADA=空虚」な話であることを、まずお詫びしておきます。
すみません。
まあ、米大統領選の民主党候補者争いで大接戦を繰り広げているオバマ氏を
福井県の小浜市民が勝手に応援しているとかいうホダラ話が、
新聞の社会面でそれなりに扱われるぐらいだから、たまにはこういうのもいいかと(開き直り)。

灘区役所のHPによると、
  区名を「灘」としたのは、地域が「灘の生一本」で知られる酒どころであることから由来しているようですが、
  「ナダ」の名称がいつごろ、どういう意味で使われてきたのか、未だわからないのが実状です。
とのことだが、「ナダ」の響きが世界中に広まったのは1966年、
セルジオ・メンデス&ブラジル’66がポップなボサノヴァにアレンジした
「Mais Que Nada(マシュ・ケ・ナダ)」を大ヒットさせたことが大きいのではないか、と推察する。
40歳前後以上の人なら、だれでも一度は耳にしたことがあるだろう曲だが、
その歌の意味するところを理解する人は少ないようだ。当然、俺もまったく分からない。
タイトルからして、
英語で言う「What’s Happen?」のことで、「よう、どうしたんだい?」の意味だという説もあれば、
「more than nothing」で「これ以上のものはない」、つまり「最高!」ってことだという主張もあり、
いや、ここは「もっとどんどん」と訳すべきでごわすという威勢のいい御仁もいれば、
Yahoo!のテキスト翻訳に至っては「マスQue灘」って……翻訳とちゃうやんか。頼りない子やでホンマ。
歌詞はいちおうこんな感じらしい。

o aria aio oba oba oba
o OOOO o aria aio oba oba oba
Mais que nada
Sai da minha frente
que eu quero passar
pois o samba, está animado
o que eu quero é samba
éste samba que é mistura de maracatu
e samba de preto velho,samba de preto du
Mais que nada
um samba como éste tão legal
você não vai querer que eu cheque no final

しかし、こう書いても俺にはただの文字の羅列でしかなく、だれかの対訳に頼るしかない。
が、それすらも諸説紛々なのである。

俺は空っぽさ オバ オバ オバ
大きな空っぽさ オバ オバ オバ
まるで何もない俺なのさ
でもサンバだけは誰にも負けない
どうかサンバ、彼女へ届けてくれ
サンバ、そのリズムで
サンバ、この気持ち
まるで何か取り付いたサンバ
このサンバだけは誰にも負けない

これはネット上にあった「太田和廣」という人の訳詞。
次は、この曲の作者ジョルジ・ベンのCDライナーにある「國安真奈」という人の。

なんだってんだい
前をどいてくれ、通りたいんだから
サンバが熱くなってんだ
俺はサンバがしたいんだ
このサンバ
マラカトゥの混じったサンバ、老黒人のサンバ、プレット・トゥのサンバを
なんだってんだい
こんなにイカしてるサンバなのに
まさか終わりにしてくれって言うんじゃないだろう?

一般に洋楽曲の邦題や歌詞対訳なんてのは結構いい加減だったりするのだが、
それにしても何でこんなに違うのだろうか。
ポルトガル語に堪能な方、ボサに精通している方、教えていただけませんか。
まあ、とにかく「何はなくともサンバ」な男の歌ではあるようだ。
何かのイベント絡みで、サンバ隊がときどき水道筋を練り歩くのを「なんだかなー」と思っていたが、
それはそれで由縁はある……のか?
「Mais Que Nada」は灘のテーマ曲になりうる……のか?

ちなみに、メルマガnaddistを検索してみると、過去にこんな投稿があった(下の方です)。
ロシア語の「ナダ」は「〜しなければならない」「〜する必要がある」、
韓国語では「出る、生じる、起こる、現われる、過ごす」の意味があると。
なるほど……思い出したが、俺の好きなファンキー・オルガン・ジャズ奏者フレディ・ローチには
「Nada Bossa」という曲がある。大変地味なインストですが。
日本、ブラジル、スペイン、ロシア、韓国、アメリカ。
うーむ、とりあえず「NADA」が世界各国に存在する言葉であることは分かった。
しかし、それ以上は何も分からない。思考が深まらない。深めようがない。
ま、なんかボサのレコードでも聴きながら昼寝するか……
と、虚無的態度を取ってみる。オバ、オバ、オバ。
知らないことについて、取材もせず書くものではないね。
すいません。

●今日の灘ノオト:Mais Que Nada (Ma-Sh Kay Nada) / Sergio Mendes & Brajil ‘66

  ユニゾンのコーラスとセルジオ・メンデスのピアノ、可憐な女性ボーカルを前面に出したアレンジ。
  全体にポップな仕上がりの好盤。作者ジョルジ・ベンのバージョンは、よりコアなボサ風味で良い。


2008年3月5日(水曜日)

ブレンダー

カテゴリー: - MJ @ 12時40分00秒

ウイスキーのブレンダーに話を聞く機会が最近あった。
備え持った繊細な味覚と嗅覚を、さらに鋭敏に研ぎ澄ませ、
琥珀色のマジックを生み出す、「選ばれし職人」たちである。
そのうちの1人が、偶然にも灘にゆかりがあった。
20年以上前、灘区内の高校に通っていて、
部活帰りに「赤玉スポーツ」に寄り、タコ焼きの「タナカ」で小腹を満たす水道筋散歩が日課だったのだという。
これまた偶然、携帯にこの写真が入っていたのでお見せしたら
「あーっ!ここや、ここ!」と非常なるテンションで応じてくれた。
大阪と京都の府境にいて、まさか「赤玉スポーツ」で盛り上がるとは思わなかった。
 
しかし、考えてみれば面白い。
樽に眠らせた複数の原酒を、単に混ぜるのではなく、「響き合わせる」ことを旨とするブレンダーが
水道筋で育ったというのは、とても暗示的だ。
なるほど、水道筋にはいわゆる「下町」の風情はあると思う。
しかし、言葉の意味通りの「地理的に低い所」にできた街ではなくて、
「高い所」と「低い所」の中間の、絶妙な位置を東西に貫いているのだ。
「阪急、JR、阪神の沿線三層構造」などと、とかく類型化(戯画化?)して語られがちな神戸・阪神間だが、
水道筋の場合、そういう単位相で固まっているわけではなく、
「高い所」と「低い所」が出会い、ほどよくブレンドされている。
山手でも浜手でもない、「中の手」というnaddist氏の造語は、まさに本質を言い当てているのだ。

そこには、海と夜景を見下ろして暮らす山手核家族も買い物に来れば、
潮を含んだ風に吹かれてモノづくりに精出す男たちが束の間の休息に訪れもする。
ブレンダー氏がそうだったように、学校帰りにぶらぶらと徘徊する学生もいれば、
カートをひいて晩御飯の買い物に市場を巡るおばあさんもいる。
鼻持ちならない「セレブ」志向とか、ベタベタ過ぎて時に疲れる下町的同胞意識とか、
そんな記号的な一つの色に塗り潰されるような街ではない。
異なる位相が出会う場所。そのバランスの妙。
これはまるで、
そのままでは単調で、クセが強過ぎて飲めない原酒を慎重に混ぜ合わせ、
華やかさもコクもある琥珀色の液体を作り出すウイスキーのブレンドそのものじゃないか。
そうした街の「あり方」が醸す空気が、俺には心地よいのだと思う、たぶん。
音楽に喩えるなら、
ソウルもジャズもファンクもブルースもロックもAORも、何でもこなす凄腕スタジオミュージシャンが結集し、
しなやかに洗練された、それでいてルーツを忘れない、絶妙のグルーヴを紡ぎ出した70’sの名バンド、
スタッフのようである。彼らの創ったサウンドの心地よさ、カッコ良さは尋常ではない。
……などと独りごちながら、ハイボール片手に、「Foots」のイントロに身体を揺らす。
そんなここ数日の宵の口である。

●今日の灘ノオト:Foots / Stuff

  冒頭の単純なギターリフが、ツインギター、ツインドラムなどによって恐ろしくファンキーに、華やかに
  展開していく。いまや伝説となってしまったスタッフ・サウンドの幕開けを告げた至極のグルーヴ名曲。


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