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2008年2月13日(水曜日)

Members Only

カテゴリー: - MJ @ 20時30分00秒

今冬一番の寒波が近づいた夜の帰り道、ぽっと温かい灯が天城通にともっていた。
そうだ、案内をもらっていた。11日と12日、吉田酒店で開かれた試飲会。
吸い寄せられるように足を踏み入れると、
そこには30本あまりの酒瓶が並び、その周りにちょっと気の利いたアテが配してあって、
ほおっと和やかな雰囲気に包まれていた。
病み上がりなので、ぐいぐい呑むわけにもいかないけれど、「どうぞどうぞ、ご自由に」というお言葉に甘え、
「どーもすいません」とかなんとか言いながら大黒正宗の瓶に手を伸ばす。

大黒正宗は御影郷(なので、東灘区)で、250年あまり続く灘の銘酒。
震災で蔵は大きな被害を受けたが、目の行き届くお酒造りを…と、全量手造りで再出発した。
生産量はかつての100分の1になったため、決まった店にしか卸していないが、
丹精こめた丁寧な酒造りで根強い支持を得る灘酒である。
大黒正宗を扱う酒店を中心とする「大笑快(会)」というのがあって、
「大黒の飲める店」や「大黒の旨い飲み方」や「大黒に合う肴」を積極的に紹介している。
吉田酒店もその一つ。
ときどきお店に寄ってご主人のお話を聞いていると、「大笑快」とその卸先の飲食店の方々というのは、
ほんまに大黒好きの「ファンの集い」という雰囲気であって、
「こんな旨い酒があるんです、いっぺん試してみてください」と、
純粋に損得勘定抜きで勧められているような感じで、とても心地がよい。
近所にこんな店があるおかげで、僕は家ではほぼ大黒三昧なのである。
 
試飲会には、その大黒をはじめ、満寿一(静岡)、東長(佐賀)、仙介(東灘)など
店で扱っている酒が勢揃い、さらには普段は出していない焼酎や日本酒の熟成レア物が並んでいた。
そう、大黒のもう一つの楽しみは、
買ってから栓を開けるまでに「寝かす」ことによって味の熟成が楽しめる点にある。
「燗にしはるんやったら、2005年モノがいいですよ」
「2002年モノもええ味になってますよ。これは参考出品なんですけどね」
と、ご主人の説明を聞きながらチビチビ試す。
店内は若いお客さんもおられ、「酒徒の賑わい」というより、ほんま和気藹々、ファンの集いの様相である。
そのうちに、クラシックギターの覚えがあるご主人の演奏がポロンポロンと始まって…。
ああ、こりゃあれだな、メンバーズ・オンリーの酒場みたいやな、ボビー・ブランドが歌ったバラードの。
いや、別に試飲会はメンバーズ・オンリーではない。
ないんだけれど、「大黒好きは寄っといで。お酒を愛する人は寄っといで、凍えた身体を抱えてさ」みたいな、
誰にでもフレンドリーに開かれたメンバーズ・オンリーの感じ(矛盾した言い方だけど)があるのだ。
ああ、病み上がりの身体が恨めしい。
と、思いつつチビチビ酒を舐めていたら、ご主人がいいことを教えてくれた。
「あのね、イチゴを口に含んで大黒を飲むと、これがまた合うんですよ」
へえ、イチゴをアテにですか。じゃ、遠慮なく一口…。
 
ああ。
口中に自然な甘みが広がる。ほんのりと柔らかく、豊かな香りを残して。
こんなことを教えてもらえるのも、メンバーズというか、ご近所の酒好きの特権であろうか。

●今日の灘ノオト:Members Only / Bobby “Blue” Bland

  「黒も白も黄色も赤も皆寄って来い。傷ついた心だけ持って。今夜はメンバーズ・オンリーだ」
  稀代のブルースシンガーが80年代南部サウンドで復活した佳曲。小竹親のオハコでもある。


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