2人が手にしたポスターには「WAR IS OVER!」と太く大きな文字。
その下に小さく、ほんとに小さく「IF YOU WANT IT」。
戦争は終わるんだ!……あんたが望めばね、みたいな感じか。
本屋で目を留めた[BRUTUS]の表紙は、ジョン・レノンとオノ・ヨーコの有名なポートレートだった。
今号の特集は「言葉の力」。中を開けば、ボブ・ディランが「WATCH IT!」と書いたボードを掲げ、
スガシカオが独自の作詞観を語り、いろんな人たちが広い意味での現代詩をさまざま紹介している。
個人的には、ジョン・レノンという人が「愛と平和の使者」として一面的に語られるのは好きじゃない。
嫉妬深くて、皮肉屋で、自己中心的で、寂しがり屋でわがままでマザコンな年下の男の子だったから、
彼の音楽には真実味があるし、しばしば強引に展開する曲もオモロいんやないかと思うのだ。
しかしまあ、この特集の表紙にジョン&ヨーコというのは、なるほど頷けるというか、まあハマり役だろう。
さまざまなイメージを込めた、さまざまな意味に受け取れる象徴的なワンフレーズを、この2人は効果的に使った。
そもそも、初対面の2人を共鳴させたのは、現代アート作家(というかパフォーマー)だったヨーコが
ギャラリーの天井に書いた小さな小さな「Yes」という言葉だったし、
「Imagine」というフレーズがヨーコの詩集から取られたのは、あまりにも有名な話だ。
冒頭に掲げた「Happy X’mas」のほか、「Give Peace a Chance」とか「Love」とか
「Power to the People」とか、印象的なワンフレーズのリフレインが骨格を作る歌も多い。
こういうひと言メッセージを記したTシャツを着ることも、ジョンは多かったようだ。
さっきたまたま手元にあったジョン・レノン関連の本を開いたら、ヨーコの個展会場で「THIS IS NOT HERE」と
胸に1行書かれたTシャツを着た写真が出てきてビックリした。
今年の水道筋ミュージックストリートではTシャツを作って販売するのだが、
岡ちゃんのアイデアで、デザインはジョンに倣った。フレーズももちろん岡ちゃん作。
胸にひと言、「MUSIC IS HERE」。音楽はここにある。
「ここ」が水道筋を指しているのはもちろんだけど、「この胸にある」という意味にも取れる。
力強くて、粋だ。
後ろには「魂」マークのロゴや参加店の名前が入るので、今年限定の記念グッズにもなる。
値段は……いくらになるのかな? ともかく、これを購入していただければ全会場フリーパス。
ジョン・レノンにインスパイアされた水道筋Tシャツ。
あなたも一枚いかがです?
●今日の灘ノオト:What You Got / John Lennon
本文で触れた代表曲もいいけど、やはり「Imagine」的イメージじゃないジョンを。
ヨーコと別居中の74年、失意と煩悶の中で歌われたヤケっぱちのロックンロール。


(継続中) - 11月23日
11月29日
