10日後には水道筋ミュージックストリートなのだが、その前にひとつ。
サイバーミュージックアワードという関西インディーズバンドの登竜門的コンテストがあり、
その本選、グランプリ決定ライヴが11月4日(日)に大阪で開かれる。
これが、灘区的にぜひ押さえておきたいイベントになっているのだ。
灘区的というより、水道筋的に。いや、ナダタマ的に、というべきか。
応募450組以上から30組に絞られた1次審査、ネット投票による2次審査を経て、
本選出場権を得た7バンドのうち、2バンドに縁の深い若者が参加している。
K-106とジェイムス。
まずはサイトへ行って「試聴」をクリックしてみてほしい。
K-106は、インストのブラス・ファンク・バンド。
テナーサックスのイッペイ君は、畑原市場「チンタ醉宵食堂」のスタッフである。
その男前っぷりと天然ぶりで、場内食堂にほおっと甘いまったりムードを漂わせるが、
バンドの音は洗練されたソリッドなファンクである。
手元にある何年か前のアルバムは、JB’sっぽいファンキー風味が印象的だったけれど、
毎週火曜日のレギュラーライヴなどを通じて、日々進化を続けているようだ。
「最近鍵盤のトムが加入。奇抜な動きに、音も分厚くなってきてます!
ファンキーなビートとロックな魂で会場沸かせますぜぃ!」とはイッペイ君の弁。
若者よ、ハードにファンキーにブローするべし。
ジェイムスは、R&Bやルーツロック的イナタさを持つロックバンド。
Vo&Gの清水アツシ君は、先月の音魂GPで念願の水道筋デビューを果たした。
これがすこぶる評判良く、彼のストレートで愛すべきキャラもあいまって
「ファンになりました」との声もちらほら。エントリー曲「天使にラブソングを」もやってましたね。
昨晩電話したら、「体調崩したので、パブロン飲んでじっとしてます」と。
「おいおい……」と突っ込みたくなるのがシミちゃんらしいが、
「いつもやってる小さいライヴハウスみたいな空気を作りたい。
優勝とかより、自分たちの音の印象を残せれば」と。
ええこと言うやないか、若者よ。
僕自身はコンテストとかにまったく縁がないけれど、身近な若者たちの快進撃はうれしい。
どちらも、高校や大学の同級生バンドが母体になっているというのもいい。
昨晩テレビを見てたら奥田民生が出ていて
「バンドってのはいくつ組んでも、結局、一生に一つなんですよ」と言っていた。
「なるほど、そうかもなあ」わが身に照らして、しみじみ思う。
本番は持ち時間15分、3曲以内での勝負だという。
優勝すれば、iTunes Storeで、iTunesデビュー。
「MADE IN KANSAI (OSAKA)の音楽を」とイベントは謳っているが、
「MADE IN NADA (SUIDOSUJI)」のサウンドを炸裂させてほしい、と願う。
場所はアメリカ村「BIG CAT」。入場無料。
SMSへ向けて気分を高める意味もあり、見に行きたいなと思っている。
●今日の灘ノオト:Nothing But Love / the Five Heartbeats
ファイブ・ハートビーツは、91年作の同名映画で描かれた架空のソウルコーラスグループ。
幼なじみ5人がアマチュアコンテストの会場を沸かせる場面で歌う熱いジャンプ・ナンバー。