2007年 7月
« 6月   8月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
ログイン
ユーザ名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録
灘ノオト 最近の投稿
2008年11月16日(日曜日)
商店街よ、踊り出せ
2008年11月6日(木曜日)
カウントダウン
2008年10月2日(木曜日)
山麓の汽笛
2008年9月18日(木曜日)
9月になったから
2008年8月22日(金曜日)
リユニオン
灘ノオト 月別過去ログ
灘ノオト カテゴリ一覧
灘ノオト 最近のコメント
最新の灘イベント情報
予定なし

2007年7月25日(水曜日)

扉の奥のソウル

カテゴリー: - MJ @ 09時15分00秒

酒はソウルバーで覚えた。
チャンジャとケジャンでマッコリを、という話ではもちろんなくて(それも好きだけど)、
ソウルミュージックが流れる酒場である。
京都にいた学生のころ、いま思えば少し背伸びをして、木屋町近くの「Up’s Club」という店に通い、
神戸に来てからは元町の「Moon-Lite」、三宮の「SugarFree」に足繁く。
大阪なら、ミナミに「Marvin」、キタに「Zip」や「Tracks」。
ずいぶん世話になった。飲み方も自分のペースもよく分からないころは、深酔いしては歌い、ゲロもよく吐いた。
ビルの屋上や駅のベンチで寝たことも一度や二度じゃない。迷惑千万な客であったろうし、何よりみっともない。
それでも、とにかくソウルやR&Bが聴きたくて、知らない音を求めて、通い詰めた。
バンドマンとの付き合いのなかでは決して名前が出て来ない、70年代のコーラスグループやちょっとブラコンぽい味のシンガーたち、Hip-HopがかったコンテンポラリーなR&B……ブラックミュージックの持つ普遍的な「歌力」にはっきり目覚めたのは、カウンターの中に立つ「先輩」たちがかけてくれるレコードによってだった。
「こんなんどう?」と勧められ、「ウオー、カッコええです!サイコーです!誰ですか、コレ」と叫ぶ、そんな会話を何百回と繰り返した。
ちょっとカッコつけて言うならば、僕は酒と一緒にソウルミュージックを吸収してきたのだ。

僕にとってそんな特別な場であるソウルバーが灘にできたと聞いたのは、昨年末、三宮「SugarFree」でのこと。
「うちのお客さんが六甲道にソウルバーを開いてん。ええ店やで」と。
JR六甲道北側の線路沿い、立ち呑みの「刀屋」をさらに西へ数十メートル行ったところ。
「....in tha door」(イン・ザ・ドア)という。野暮を承知で断っておくが、綴りはこれで合っている。
ソウルバーというのは、たいてい繁華街のちょっと外れにあって、外からは中の様子はうかがい知れず、
ドアを開けても照明は落としてあり、ブラックライトが妖しく灯っていたりする……というのがスタンダードなのだが、
この店はそういったセオリーからことごとく外れている。
外観は女性の一人客でも気軽に入れるカフェか雑貨屋のようだし、店内も明るい。
ウィスキーや焼酎もあるけど、メインはワイン。「パルマ産生ハム」「地鶏のスモーク」、さらに「モッツァレラサンドのバーニャカウダソースがけ」といった充実のフードに至っては、もはやバールと呼ぶのがふさわしい。最近は入口にテラスを造り、外飲みもできるようになっている。
 
しかし、練達のソウルバーに通った「お客さん」であり、その店主が「ええ店やで」と勧めるぐらいだから、
ある種の「濃さ」はいかんともしがたく匂う。その源は「音」、そしてそれを選ぶ「人」であることはいうまでもない。
エボニーズ、モジュレーションズ、トゥルース、チャールズ・ドレインにグレン・ジョーンズ……おそらくソウルファン以外には何のこっちゃワカラン、こういう人たちの歌を灘の酒場で聴ける日が来るとは思いもしなかった。
カウンターに立つ2人は丸刈りの大将が兄貴、無精ひげの男前が弟。3兄弟の長男と三男という構図は、水道筋の甘味処「あかちゃ家」の男性版といったところ。息の合ったコンビネーションのトークは、とりたててソウルファンでなくても充分に楽しめるだろう。
だが、僕は思うのだ。
願わくば、あなたが「....in tha door」を入ったその奥に、ソウルミュージックのめくるめく世界へ通ずる、もう1枚の扉が開かれんことを。熱く美しき魂の泥沼にハマる灘クミンが1人でも増えんことを。

 ─────< イベントのお知らせ>─────
 しげじ屋....in tha door 
 7・31(火)19:00〜22:00  
クレイジーケンひと筋の焼肉屋「しげじ屋」が一夜限り「....in tha door」に出現。噂の六甲道コラボによる真夏のファンキー・モツ鍋パーティー初開催。ビール250円、モツ鍋1杯400円。祭りや!祭りや!

●今日の灘ノオト:Close the Door / Teddy Pendergrass

  マッチョな男前がバリトンヴォイスで「ドアを閉めてこっちへおいでよ」と、
  ベッドタイムの始まりを告げるエロ歌の定番。ソウル界不滅のモチーフ。


TrackBacks

このコメントのRSS

TrackBack URL : http://www.nadatama.com/modules/wordpress/index.php/archives/2007/07/25/post-76/trackback/

この投稿には、まだコメントが付いていません

コメント

投稿された内容の著作権はコメントの投稿者に帰属します。

32 queries. 0.026 sec.
Powered by WordPress Module based on WordPress ME & WordPress