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2007年3月21日(水曜日)

六甲道の昭和な夜

カテゴリー: - MJ @ 12時36分59秒

仕事がふと一段落した夜、メシ食おうかなあと思ったその間隙に携帯が鳴る。
「いま水道筋のモンクに来てるんですけど、どうですか」
声の主は切り絵作家の成田一徹さん。
長田の出身で、東京から神戸に戻られると、ときどきご一緒させてもらう。
今夜はご友人に連れられて、ひさびさの来灘ということらしい。
行きますとも。僕は、『一徹の酒場だより』以来のファンだ。
神戸新聞に連載された『神戸の残り香』で、
摩耶ケーブルや灘駅や彦六寿司や青谷の茶畑を独特のアングルで切り取った絵はもちろん、
作品に添えられるエッセイがとても好きだ。
言葉を削ぎ落とし、余白で語ることを熟知した文章は、
闇から光を切り出す切り絵の手法そのままにストイックで美しい。

一緒におられた諸先輩に同道し、2軒目は刀屋へ。
あいかわらずのにぎわいに忙殺されていた大将だが、成田さんだと知ると、棚からCDを出してきた。
妖艶な夜の女がカウンター越しに微笑むジャケットは、ひと目でわかる成田作品。
『スナック・マミ』とタイトルにある。
「あー、こんな仕事もやったなあ。この背景はねえ、僕がよく行く銀座の『蘭』がモデルなんですよ」
求められるままにサインをしながら、成田さん。
中身はというと、梓みちよ「メランコリー」、奥村チヨ「恋の奴隷」、青江三奈「恍惚のブルース」、
伊東ゆかり「小指の想い出」、りりィ「私は泣いてます」……
若輩の僕としては「どっかで聞いたことはあるんですけど…」というしかない夜の昭和歌謡オンパレード。
架空のスナックを舞台に、女と男の物語を懐かしのヒット曲でつづるという趣向のコンピレーションらしい。
男性版はさらに強力。スナック・マミと思しきカウンターにひじを付いて歌う、流し目の色男。
朱色で刻まれた「マダムキラー」の文字。銀座編と赤坂編と。
 
「これは、スギリョウのイメージやね。こっちは中条きよし」と成田さん。
石原裕次郎に杉良太郎に小林旭にフランク永井に和田弘とマヒナスターズ……
曲名を記さずとも、その名前だけでだれもが思い浮かべる昭和のあの歌、あのメロディ。
親戚の宴会でおっちゃんたちが「むつかしいわ、この歌は」といいながら、
8トラのカラオケで気持ちよさそうに歌っていた光景がよみがえる。
「しかし、幅広いですねえ」感嘆する。成田さんの仕事も、刀屋のBGMも、である。
開店間なしの、まだ客もまばらな時間に行けば、
めくるめくムード歌謡酒場「スナック刀屋」と化していることもあるらしい。
六甲道もなかなかにディープだ。

●今日の灘ノオト:赤毛のおんな / 三田明

  『マダムキラー・赤坂編』より。脂ギッシュな歌が並ぶなか、中性的な柔らかい声。
  曲や演奏は完全なジャズ・フォーマット。「和製チェット・ベイカー」を狙った路線か。


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