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2006年11月26日(日曜日)

誠実な哲学者たち

カテゴリー: - MJ @ 23時35分45秒

晩飯の買い物に出たついでにCafé P/Sに寄ったら「哲学カフェ」をやっていた。
隔月に一度の名物企画である。きょうのテーマは「誠実であることが求められるのはなぜか」。
一瞬ひるむが、ちょいと用事もあったので邪魔にならんよう市場側から入ってカウンターに腰を落ち着ける。
テーブルを囲む参加者は8人。学生風の人からややご年配の方まで。女性が2人。
既に1時間以上経過し、議論は深まっている模様。外野席で聞くともなしにコーヒーをすする。

看板を見て、つい気後れしたのは哲学カフェのなんたるかを知らなかったからだ。
議論自体は嫌いじゃない。というか好きな方だ。が、テレビやネット上に溢れる「議論」は、
過剰な自己顕示と「勝った負けた」の分かりやすさのみに貫かれ、随分うんざりさせられてきた。
訳知り顔。ひけらかし。押し付け。生硬。決め付け。正当化。短絡。恫喝。嘲笑。そして堂々巡り。物別れ。
自分は無縁でいたいと思っていた。だから少し身構えてしまった。

偏見だった。
初めて間近に見た哲学カフェにそういう雰囲気はまったくなかった。
気にならなかったばかりか、聞いていて心地よさすら感じた。
フランスの哲学者が始めたという、一種の知的ゲーム。
発言は手を挙げて▽他人の発言に耳を傾ける▽分かりやすく表現する▽参加者の素性は問わない─といったルールがあるという。そして、無理に結論付けない。これが重要かもしれない。

メモを見ながら滔々と話す者。訥々と言葉を選ぶ者。静かに反問を試みる者。
「他人に誠実さを求める時、同時に自ら誠実であれと課していて…」
「そこにはギブ&テイクの考え方と共通する部分が…」
「たとえば、映画『涙そうそう』では印象的なシーンとして…」
「いや、『ホテル・ルワンダ』に出てくるジャーナリストは…」
話の行方を追っていたわけではない。「音」として楽しんでいた。
邪道…かもしれないが、考える人たちの思索的な言葉は、なんとも快く耳に響くのだ。
雨の音と穏やかな話し声。
たまには、そんなBGMも悪くない。

●今日の灘ノオト:Honest I Do / Jimmy Reed   

  「Honest=誠実」だと重いが、黒人音楽では「恋人に尽くす態度」のような意味が強い。
  ダウンホーム・ブルースマンの魅力溢れる代表曲。the twinsのレパートリーでもある。


2006年11月22日(水曜日)

十字路のブルース

カテゴリー: - MJ @ 09時02分40秒

山手幹線からハイジの角を曲がり、ゆるい坂を上っていくと阪急の線路が見えてくる。
踏切で線路をまたぐ道と、線路沿いに走る道。その十字路に立つと、いつもあの「音」が降ってくる。
ときおり通過する電車の轟音にかき消されはする。が、少し離れた水道筋のさざめきよりははっきりと、力強く。
きょうはどこでメシを食おうか。どこへ魚を買いに行こうか。
そんな昼間の平穏を楽しみながら歩く者たちを振り向かせずにはいない。

あれは…アルトサックス。
立ち止まって聴き入る。「曲」であったことはあまりない。
スケール練習や一定のフレーズを延々とストイックに反復している。自らその過酷を楽しむかのように。
音の源を探す。おそらくは角に立つマンションの一室。
鈍く光る楽器を手に壁に向かう孤独な背中を描いてみる。その肩は、息を継ぐたび軽く上下しているだろうか。
十字路のサックス吹き。

ここで僕は伝説の男を思い起こす。
ロバート・ジョンソン。70年も前のブルースマン。
ミシシッピーの農園で働きつつ、週末は酒と女とポーカーに、そして何よりもギターに明け暮れた男。
たった29曲の録音を残し、27歳で毒を盛られて逝った男。
「不世出の天才」とストーンズやクラプトンらに賞賛されながら、長い間写真1枚なく、数々の伝説が語られてきた。
その一つがクロスロード、つまり十字路の話だ。
「やつはある夜、十字路で悪魔と取り引きしたのさ。魂を売り渡す代わりに音楽の才能をくれってね」
まんざら嘘に聞こえないのは、音楽以外は本当にロクでもない男だったからだとも、
ほんとうに悪魔に魅入られたような凄まじい情念の音のせいだともいわれる。
十字路のブルースマン。

線路脇のマンションで来る日も来る日も基礎練習に明け暮れるサックス吹きは何を待っているのか。
探し求める何かをつかめる瞬間か。ロバート・ジョンソンのように悪魔との取引か。明月園の出前か。
いや。同じ狂気をはらんだ男でも、サックス吹きならチャーリー・パーカーの方が目指すところかもしれない。
あるいは「ラウンド・ミッドナイト」でデクスター・ゴードンが演じたような、一瞬に輝いた悲運のサックス吹き。
いずれにしても…。
あの十字路であの音を耳にするたび思う。
練習もいいけど、とりあえず防音対策を考えたほうが…ほら、カラオケボックスに行くとか。
隣近所の苦情なんかで天才の芽が摘まれたりしたらもったいない。
それが気になってしょうがないのだ。老婆心ながら。

●今日の灘ノオト:Cross Road Blues / Robert Johnson

  「十字路へ行ってひざまづき、神の慈悲をお願いした…」と歌う定番曲。
  スライドのアコギが冴え、歌もよりテンションが高いテイク2が好きかな。


2006年11月19日(日曜日)

へべれけ日記〜SMS残響

カテゴリー: - MJ @ 23時13分37秒

水道筋ミュージックストリートの盛り上がりに大いに気を良くし、また安堵したのもあって
呑み通しの1週間であった。懐かしの田中康夫ペログリ日記風にいってみよう。

●11月13日(月)
SMSの余韻覚めやらぬ頭で仕事の打ち合わせに京都へ。終了後、親睦を兼ねて一献。
百万遍のテント屋台。ドブロクとモツの、まんま梁石日的世界に浸り痛飲。
「街に関わる仕事がしたい」という初対面の学生F嬢に、
いかに灘がエエとこか、いかに水道筋がオモロいことになってるかをコンコンと。
気付けば終電迫る。タクシーを飛ばし、神戸方面最終のJRに飛び乗った…までは良かったが。
目覚めれば西明石。灯の消えた終着の町をさまよい、ビジネスホテルで虚しい一夜。
音量を絞ったフロントのBGMは「オール・ナイト・ロング」 by ライオネル・リッチー。皮肉か。

●11月14日(火)
早朝、灘へ帰着。昼飯はハンドレッドタイムスで雑談がてら。
「いや、なんとか終わってよかった。でもMJ、あの夜どこに消えてん?」「あ…えと、汽笛亭で撃沈しました」
夜はナダタマ開設祝いを兼ねて、火曜サロン「通い船」。泡盛とおでん。それからN氏入魂の宮古島映像。笑う。
N氏に紹介された大人なドラマーA氏の口から、川上KYONやボ・ガンボスなど若かりし日の憧れの名が。
「Aさんも次回は(まだ未定だが)ぜひSMSに」と盛り上がる。

写真はイメージ。実際の場面とは関係ありません ●11月15日(水)
大阪の事務所が近いY嬢と、晩飯がてらドーチカで熱燗と魚。
SMSがいかに楽しかったか、お客さんやミュージシャンの反応がいかにうれしかったかを語り続ける。
「そやね。いいイベントやった」と最初は聞いてくれたY嬢も、さすがにクドかったか、ちょっと煙たがられる。いつものパターン。

●11月16日(木)
仕事前、Cafe P/Sへ寄り道。大地くんがSMSで買ったTOZYのCDに耳を傾ける。
素直な歌、ストレートなサウンド。とてもいい。
夜は「南部再生」編集会議後、阪神尼崎で熱燗と焼き鳥。
尼崎方面から来てくれた人たちにもSMSの評判は上々。ありがたい。
「アマでもやりましょ。マッキー呼んで」「そらムリや。ギャラなんぼやねん」

●11月17日(金)
風邪気味で早く帰宅するつもりが、王子公園へ向かう電車内で猛烈な熱燗モードに。
チンタに駆け込み、「先日はお疲れでした」と言う間もなく、ひれ酒。
「ツインズ、カサ・スリム、ナコミさん…みんな良かった。店の雰囲気に合って」とシンちゃん。
その後、モンク〜汽笛亭といつものごとく。熱燗、ホットウィスキーで鼻水止める。

●11月18日(土) わが心の師匠ビリー・スティール。オルガンもセンスの塊
憧れのSounds of Blacknessが久々の来日。
な也でうどんを食った後、Y嬢と岡ちゃんと3人でブルーノート大阪。
黄金期だった90年代半ばの曲を怒とうの連発。10数年来、一方的に師と仰ぐBilly Steeleの温かく深みのある歌に涙が出そうになる。
終演後、サインをもらい抱擁。いくつか言葉を交わす。感激と興奮。またこみ上げる。酒は熱燗がないので冷酒。
灘に戻り、阪急六甲のバーで飲み直し。「水道筋、ええ感じでキテるよなあ」と岡ちゃん。「次」の話も楽しそうに。ほんま、ええ男。

「肝心のペログリの記述がないやないか」というツッコミはご勘弁。
しかし、みんな原状復帰してるのに、いまだ余韻に浸ってるのは俺だけか。
だが、それも明日で一段落するはず。SMSスタッフの打ち上げがあるのだ。
「次」の話もその場で。呑み過ぎ必至か。

●今日の灘ノオト:Midnight Train to Georgia / Gladys Knight&the Pips

  愛しのグラディス、余りにも情感豊かな名曲中の名曲。故郷へ走る夜汽車。夢破れた2人。
  邦題は「夜汽車よ!ジョージアへ」だが、西明石で僕は「夜汽車よ!灘へ」の気分だった。


2006年11月12日(日曜日)

風と音と花と〜SMS後記

カテゴリー: - MJ @ 19時55分26秒

水道筋に風が吹いた。
灘中央筋に音が満ちた。
畑原市場に妖しい花が咲いた。
水道筋ミュージックストリート。夢のような一日。
ほんまに幻だったんじゃないか。今朝、ふだんと何も変わらぬ商店街を歩き、一瞬そんな思いにとらわれた。

昨日─―
明け方猛烈な勢いで降った雨は小やみになり、ときおり雲間から日が覗いた。
ミュージシャンたちはそれぞれの場所で歌い、音を紡ぎ、お客を笑わせ、あらん限りの魂をさらけ出した。

な也のthe twins+MJ ハンドレッドタイムスのSatin For
チンタのNakomi&Her Slaves Cafe P/SのFrom Now On
灘中央筋特設ステージのMJ’s 総出演で大合唱のフィナーレ

ワタクシMJは商店街仕様のセットで、ソウル/R&Bの名曲から越路吹雪まで演奏させてもらった。
な也の岡ちゃんは、その巨体に漲るパワーで精神的にも実質的にもイベントの支柱であり続けた。
ハンドレッドタイムスのちっち氏は、寝不足で倒れそうになりながらライヴをサポートし続けた。
チンタのシンちゃんは、大入りで身動きが取れない店のカウンターで酒を注ぎ、鶏を焼き続けた。
Cafe P/Sの大地くんは、ふと足を止める商店街のお客さんに微笑みかけ、気を配り続けた。
naddist氏は何かに憑かれたように、ストイックにFMのマイクに向かい続けた。
あかちゃ家さんとアコハモさんは寒風の中、毛布まで羽織って外に立ち、チケットやCDを売り続けた。
ナダタマスタッフは何百もの風船を膨らませ、子供たちを魅了した。黄色い風船がいくつも灘の空に舞った。
JACは揃いの純白ユニホームで街を巡回し、「水道筋の歌」を響かせた。
あかちゃ家トリオ。後方は一心不乱にしゃべり続けるnaddist氏フィナーレの客席は人いきれで溢れ、ステージにはおっさんが溢れた。
川上盾さんはクセのあるツワモノたちを見事に仕切った。
その場にいる全員の歌声と手を打つ音がな也を包んだ。
終了後ミュージシャンたちは浴びるほど酒を飲み、
いかに楽しんだかを口々に話してくれた。
「水道筋ってムチャクチャええとこやな」「またやってや。来るで」
そう言ってくれた言葉は決してお世辞ではなかった、と思う。
なぜならば
the twinsは灘温泉で朝風呂を満喫し、弟の小竹親は880円のサングラスを買っていた。
カサ・スリムは商店街をぶらぶらりと歩き、古着や古道具を一心に品定めしていた。
土居秀行は市場の活気に目を見張り、「垂水から灘へ移りたいなあ」とつぶやいた。
From Now Onの谷Inkou氏は「通り掛かりのおばちゃんがええ感じでノってくれて」と笑った。
そう。水道筋の実力をミュージシャンたちに見せることができた。
それでいい。
音楽とストリートは決して切り離せないのだ。

ほんまに皆さん、ありがとうございました。

●今日の灘ノオト:I’ll Come Running Back to You / Sam Cooke

  熱気と興奮の一日が過ぎ、ほっこりとユルい気分で寛ぐ。
  サム大先生の柔らく豊かなテナーヴォイスに身を委ねて。


2006年11月11日(土曜日)

「生音魂」本日!

カテゴリー: - MJ @ 00時32分33秒

各店のセッティング、ほぼ完了。
あとは明朝のチンタのみ。
雨はまだ降らない。
降るなら早よ降って、さっさとやんでほしいのだけれど。

まあ、空模様がどうなろうと全力で楽しむだけです。
ジャズの名歌にもあるでしょう。
Come Rain or Come Shine.
降っても晴れても。
水道筋ミュージックストリート、本日午後1時半スタート。


2006年11月9日(木曜日)

Up & Down

カテゴリー: - MJ @ 23時12分52秒

あと2日。水道筋ミュージックストリート。
ソワソワして仕事が手に付かん。大阪の事務所に行くのはパスして、終日灘区内を徘徊。

朝、神戸新聞を開くと神戸東部版に予告記事が写真入りで大きく。感謝。
これは取材中の1カット。4人の緊張がふっと緩んだ瞬間の和やかな表情。「載ってましたな」と冷やかしつつ、店主たちの直前コメントを集めて回る。
な也 「音楽の力を信じています」
カフェ・ハンドレッドタイムス 「早くひとつになりたいなあ」
スタンド・チンタ・リカーホール 「一生懸命頑張りますんでよろしく」
Cafe P/S 「皆さんに楽しんでもらえる場を作ります」

そこへバッドニュース。
当日の天気はあまりよろしくないらしい。降水確率60%。
なんやて!
一瞬暗い気分になるが、いや、そんなことで気を揉んでもしゃあない。
カーク・フランクリンのクワイアも歌っていた。
Melodies from heaven rain down on me.
雨の代わりにメロディを天から降らせればいいのだ。

naddist氏が当日開局するFMの選曲を頼まれ、CDを見つくろってcalm氏の事務所へ押し掛ける。
うちのPCのディスクドライブが不調で読み込めないのだ。
しばしコンピ作りに没頭する。「選曲作業ってホンマ楽しいですよね」。calmさん、優しい。深謝。
ソウル/R&Bやブルースやジャズの私的セレクトに加えて、
歌屋BOOTIE、春待ちファミリーバンド、憂歌団、バンブーブラザーズ…
今回の出演者たちが過去に演じた盤を味わう。
いやあ、やっぱり楽しいなあ。「選曲屋」って商売にならんものか。
とか言いながらすっかり長居。帰途空腹を感じ、久々に高架下の「琉宝」へ。
ビールと豚足、焼き飯。ちょっとだけ落ち着く。

もう1時間で「あと1日」。いよいよですな。

●今日の灘ノオト:One Day I’ll Fly Away / Lalah Hathaway

  心の安寧を保つには「エエ声」に浸るに限る。けんた・ゆうたちゃいますよ。
  ダニーの愛娘レイラ。ほんまにシックで柔らか、僕的に理想的な歌い手。


2006年11月7日(火曜日)

追憶のカラOK

カテゴリー: - MJ @ 13時28分11秒

水道筋ミュージックストリートまで、あと4日。
僕は、いつもな也ライヴでサポートしてもらっている「ミスターBlues’n Soulギター」久井コージ氏、
後輩で、プロのパーカッション奏者として活動する「TAIKOMAN」土居秀行と初のセットで出るのだが、
メンツ以外な〜んにも決まっておらず、3日に慌ててリハというか、簡単な打ち合わせをしてきた。
場所は枚方の国道沿いのカラオケボックス。ギターをカラオケマイク用のアンプに突っ込み、カホン(ペルーの打楽器)やミニシンバルや鈴を持ち込んで、すっかりストリート仕様である。
一抱えもあるダンボールで楽器を運び込もうとする土居に、受け付けのお姉さんが「ゴミはお持ち帰りくださいね」とやんわりクギを刺していたが、いや、これゴミとちゃうんです。飲み物を運んできた店長らしきおっさんは「…エラい盛り上がってますなあ」と目を丸くしていたが、別にとがめる風でもなかった。
こういう小さなユニットや管楽器の練習にカラオケボックスを使う人は結構いるらしい。
だって、安いし、予約いらないし、飲み食いできるし、タバコ吸えるし、気晴らしに演歌の一つも歌えるし。
カラオケという遊び自体はどうも苦手な僕も、個人練習をしに行ったことは何度かある。なにしろ、歌の練習というのは場所に困る。スタジオは高い。車は持っていない。かといって、家ではとてもムリ。隣のおっちゃんが盛大にタンを切る音までリアルに聞こえてくるんだから。

勇気を振り絞り、初めて独りカラオケに行ったのは水道筋3丁目にあった「KTV カラオケルーム台北」であった。かつてメルマガnaddistにも抱腹絶倒の潜入記が載り、閉店時にはコアな水道筋者から惜しむ声が多数寄せられた伝説の迷店である。
ここは神戸で、いや日本で初めて客をステージで歌わせた店だと主張していた。
  ─張り紙に達筆で経緯が綴られていた。真偽は不明。
各個室には「基隆」「高尾」などと台湾の街の名が付いていた。
  ─前身は「台北飯店」という台湾料理屋で、カエルの唐揚げがウマかったという。
レタスたっぷりの焼き飯が絶品だった。
  ─キャッチは「ビックリ焼きめしのカラオケルーム!食べたら又食べたくなる焼きめし!」
歌い手の立ち位置を指定する足型がステージに描かれていた。
  ─「皆さん立って歌いましょう。ここが最高の位置です(恥ずかしがらずに立ちましょう)」と強く訴えていた。
真理アンヌやゴールデンハーフや川中美幸も来店した。
  ─有名タレントを招き誇らしげな店主のおっちゃんの写真が貼ってあった。
KTVとは関西テレビではなく「カラオケ・タイヴェイ」と台湾風に発音した店名の頭文字だった。
  ─おっちゃんに確認したところ、そのような答えだった。

マイクを握るうち、恥ずかしさと戸惑いと妙な高揚感で脳内トリップした初めての独りカラオケ体験もいまは昔。2年ほど前だったか経営者が変わり、「カラオケ・パル」として何とか命脈を保ったものの、今は既に閉店してしまったようだ。
そんな道程に、僕の知らない昭和の水道筋のにぎわいを想う。

●今日の灘ノオト:Why Can’t We Live Together / Timmy Thomas

  これをカラオケといったら怒られるな。シュッココ、シュッココ…とチープなリズム
  ボックスに合わせ自身のオルガンと歌だけで人類愛を歌うニューソウル的名曲。


2006年11月1日(水曜日)

水道筋の音祭り

カテゴリー: - MJ @ 16時04分27秒

先日のSinger’s Delight vol.7 at NA-YA(な也)にお越しいただいた皆さま、大変ありがとうございました。
毎度のことながら、地元・水道筋で、たくさんの温かいお客さんの前で愛してやまぬソウルミュージックを存分に歌い、語ることができる幸せをかみ締めております。デュエットの相方ウエノヒデキも「うどん屋がこれほど熱いライヴハウスになるとは…」と感嘆しておりました。
次回のSinger’s Delightは3月になりますが、それまでにもええライヴ、ええイベントがあります。「うどん屋ライヴハウスなるものを一度体験してやろう」という方、ぜひ足をお運びください。
よろしくお願いします。

 さて、それと同時進行で準備を進めてきたのが、いよいよ今月11日に迫った『水道筋ミュージックストリート』。
「商店街を駆け巡る熱き生音魂(Live-Soul)」と謳っていますが、これはつまり、商店街や市場の音好き店を舞台に、さまざまなミュージシャンが入れ替わり立ち代わり演奏して回るというイベントです。
神戸には北野のジャズストリートや新開地の音楽祭、大阪は高槻ジャズストリート、京都なら西院ミュージックフェスティバルと、街を舞台にした大きな音楽イベントがあります。それらを参考にしながらも、もっとシンプルに、もっとユルく、ちょっとだけマニアックに、自分たちがやれる範囲でとりあえずやってみようと始まった企画です。
1940年代から60年代、ニューオーリンズのバーボンストリートやメンフィスのビールストリートやNYの52番街に小さなライヴハウスが集まり、夜な夜なブルースやジャズやR&Bやザディコの熱っぽい音が通りにあふれていた─そんなイメージを勝手に思い描いています。
会場となるのは、な也(水道筋2)、カフェ・ハンドレッドタイムス(灘中央筋)、スタンド・チンタ・リカーホール(畑原市場)、Cafe P/S(水道筋1)。さらに、中央筋の特設ステージを加えた計5カ所に京阪神15組のミュージシャンが出演します。な也以外はキャパ20人程度のこじんまりした店なので、少人数のアコースティックセットが中心。しかし、出演者は関西を中心とするライヴシーンで着実に地歩を築き、独自の世界を作り出しているツワモノ揃いです。
「こんな音が地元で聴けたらええなあ」「灘の人たちにも見てほしいなあ」
そんな人たちを集めました。
そう、このイベントの目論見の一つは、ミュージシャンたちに「水道筋ってオモロいやん」と思わせ、今後は個々の店でライヴのブッキングをしてもらうこと。すると、僕らもますます地元でエエ音を聴きながら旨い酒が飲めるという具合です。もちろん、すでに灘で精力的に活動している「地元代表」も出ます。下村明彦さんとか竹下咲さんとか島田和夫さんとか。僭越ながら、ワタクシMJもやらせていただきます。
出演者やタイムテーブル、各店の地図はこちらへ。 当日お客さんは全店共通入場券300円を買い、好きな会場へ行ってもらいます。そして、ライヴを楽しんだ分だけミュージシャンへのカンパを払っていただくというシステムです。お客さんの心をどれだけ掴めたかがカンパに跳ね返るので、やる方も気合が入るかもしれません。
また、naddist氏によるミニFMが開局、「甘味処・あかちゃ家」や楽器店「アコースティックハーモニー」の販売ブースも出ます。
スタートは13時30分。20時ごろまでやってます。
「一度水道筋の音楽シーンを体感してやろう」という方、ぜひお越しください。

●今日の灘ノオト:Shake Your Tailfeather / Ray Charles

   「ブルースブラザーズ」の1シーン。楽器屋のオヤジ、レイが演奏を始めると
  街中が踊り出す。それモンキーだ!バードだ!ワツシだ!水道筋者も踊れ!



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