| 上海料理 栄興飯店「セットメニュー」 naddist 中華系 2012-4-12 21:44 友人に知らせる 5485 1 8.00 (投票数 2)投票する
●場所 神ノ木通2(将軍通交差点南) ●本日の昼食 セットメニュー ・上海風ラーメン・四川風炒飯・ライス・香の物 750円 ●コメント ようやく灘の桜もあちこちで満開。山手幹線の将軍通交差点の南にぽつんと1本の桜がある。ナダタマ的には将軍桜と呼んでいるが、この桜の孤高感がいい。都賀川の桜を見て「てめえら群れてんじゃねーよ」とか思ってるんだろうな。きっと。桜の木の下には2軒の飲食店が並ぶ。一軒は鉄板焼きの[さくら]、そしてもう一軒が上海料理の[栄興飯店]だ。「あれ?ここカレー屋さんでは?」と思った方も多いと思う。以前はインド料理の[マンゴーリーフ]、そしてさらにその前はインド料理の[アンビカ]があった。インド、インドと来て中国へ。仏教伝来を思わせる変遷ぶりだ。ともあれ「上海料理」を名乗るコアっぷりが素敵。神戸の中華は広東が主流だが、あえての上海という孤高感。しかも南京町や近くの水道筋でなく、また御影や岡本などのスカした中華店的な立地ではなく、男一匹、将軍通に出店する心意気がうれしい。上海の下町のような風情の店内へ。セットメニューは6種類の麺と6種類の飯から一品ずつ選ぶシステムだった。えーっと上海風ラーメンか、いいねえ。麺はこれに決めてと…ご飯は、四川風炒飯、天津飯…って上海ちゃうやん!と突っ込みそうになったが、四川風炒飯をチョイスした。まずは澄んだスープに肉味噌がトッピングされた上海風ラーメンのスープを一口。おお、上海上海!鶏ガラ塩味のすっきりとしたスープが中国感を盛り上げてくれる。肉味噌を徐々に溶かしながら食べるのがいい。そして「カライノダイジョウブ?」と運ばれて来た四川風炒飯をほおばる。おお、四川四川!豆板醤の辛さもさることながら、花椒(山椒)のヒリッとした辛みが口の中に炸裂。いや、いいっす!「オイシイデショ、トウバンジャンモジカセイヨ!」と店長。そして上海スープをすすり、また四川をほおばる。上海、四川をしばし行き交っているうちに額にうっすらと汗をかいていた。店を出ると風に散った桜の花びらが額に張り付いた。[春の灘 ひねもす上海四川かな] |
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| 神戸甘辛カレー「きまぐれ甘辛どろカレー」 naddist 洋食系 2012-3-30 22:29 友人に知らせる 9161 2 10.00 (投票数 2)投票する
●場所 篠原南町7(旧西灘シネマ北 水道筋骨董通り沿い) ●本日の昼食 きまぐれ甘辛どろカレー(サラダ付き) 850円 ●コメント できちゃった婚ってありますよね。最近はさずかり婚というらしい。確かにオデキじゃあるまいし「できちゃった」では軽々しすぎる。甘辛カレーのマスターが、おいしいカレーができちゃったんだけど今度食べてみる?と。「できちゃった」という言葉が気になった。作ろうとしてできたのではなく偶然おいしいカレーができちゃったらしい。甘辛カレーのコクがさらに深まったなんともいえない美味さだという。作り方を聞いてみてもどうも要領を得ない。企業秘密ではなく本当にたまたまおいしくなったのでレシピもわからないという。そんなにおいしいのならちゃんと名前つけましょうよって話になった。プレミアム甘辛カレー、甘辛スペシャルカレー、いや違うな。もっとこう濃厚な感じ…そうだ、甘辛どろカレーってのはどうだろう?どろソースのようなスペシャル感と辛みが表現されていいかもしれない。次の週、店にいくとそのたまたまできちゃったカレーがあった。だいたい毎週土日しか開かない店でたまたまできちゃったカレーである。そのカレーに出会う確率はおそらく天文学的な数字になるだろうから、早速いただくことにした。見た目は通常の甘辛カレーよりも濃度がました感じ。一口…こ、これは!まさしくどろソースのコクと味の深み、辛さのコシ。香りの華やかさ、予想を上回るルーだった。名前は「きまぐれ甘辛どろカレー」にしたという、コクをどろで、たまたまできちゃった感をきまぐれという言葉で表現したらしいのだが、「気まぐれ」と「たまたま」は違うよな。一期一会カレーはどうだろう。いや作務衣を着たオヤジがウンチク足れそうでいやだな。そうだ、やっぱ「さずかりカレー」じゃないだろうか。美味いカレーを作ろうとしてこねくりまわすのではなく、味を天から授かる感じ。名付けて「授かり甘辛どろカレー」なんてどうだろう。「かり・から・かれ」という音のリズムも悪くないぞ、うん。「でもね、次はいつできるかわからんよ、今年はもう無理かもしれない」とマスターは笑った。やっぱりこのカレーは授かりものなのかもしれない。 |
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| 咲流〜「本日のメニュー」 naddist 和食系 2012-3-22 12:05 友人に知らせる 7470 0 9.00 (投票数 1)投票する
●場所 篠原南町7(旧西灘シネマ北 水道筋骨董通り沿い ティダチチサロン月曜枠) ●本日の昼食 本日のメニュー ・野菜たっぷりかす汁・ご飯・冬瓜たいたん・新玉ネギの梅酒煮 ・ヤーコン芋と芽キャベツ金平・土佐南京のオーブン焼き 750円 ●コメント 春休みのロッカー室に忘れたものをとりに行ったり、制服の胸のボタンを下級生にねだられたり、夜の校舎窓ガラス壊して回ったりと、まあなんだかザワザワする卒業シーズンの今日この頃、日替わり店長の店、水道筋ティダチチサロンも卒業生を送り出した。そう、ティダチチサロンは閉店というよりも卒業と呼ぶ方が似つかわしい。kakke cafe、よしみ亭、アジアンラビット、パスタ屋Tetz、CAFE TIMOに続いて6店目の卒業店は野菜ランチの[咲流〜]。毎週月曜日には「おもしろい」おかずに唸らされた。とにかくオーナーシェフのあふれんばかりの野菜愛がいい。いや、野菜フェチといってもいいくらい野菜への眼差しが尋常ではないのだ。女子オーナーの店なのに岡本あたりのベジタブルランチにありがちなこまっしゃくれたカフェ飯感がみじんもないのもいい。いかにもなレシピ本を見てオシャレに作ってみましたではなく、私が考えてん!という骨太のレシピがオトコマエ、いやオンナマエ。そして目からウロコの独創性がいい。そう来たか、という素材の組み合わせの妙、食べてみるまで何かわからないワクワク感。ある意味とても水道筋的な店だったかもしれない。最終日のメニューもまた驚かせてくれた。月替りの汁物は灘の春を思わせる酒粕を使った野菜たっぷりの粕汁。春らしい新玉ねぎの煮物はほのかに甘酸っぱい梅の風味。なんと自家製の梅酒で煮たという芸の細かさ。甘さが凝縮したカボチャは秋に買った土佐南瓜を半年寝かせたという。「ほったらかしといたらカボチャが勝手に甘くなるんで、私は焼いただけ」とママ。若いのにその言葉は不思議と達観している。圧巻は去年の夏に買って半年以上寝かせた冬瓜のたいたん。え?なにこれ寒天?ジェル?その食感はもはやゼリー。参りました。「おもしろいでしょ〜野菜って」屈託なく笑うママ。ということで最終日の野菜おかずは春夏秋冬の野菜を1つの皿に盛り付けてしまうというウルトラCっぷり。いや〜恐れ入りました。そしてお疲れ様でした。
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| ピアハウス摩耶1(港湾労働者休憩所)「Aランチ」 naddist 洋食系 2012-3-14 21:17 友人に知らせる 8594 2 10.00 (投票数 3)投票する
ピアハウス摩耶1「Aランチ」 ●場所 摩耶埠頭 ●本日の昼食 Aランチ ・コロッケ・ヒレカツ・スパゲティ・鯖塩焼き ・ご飯・味噌汁・香の物 500円 ●コメント 先週の灘区はウルトラ警備隊アンヌ隊員の45年ぶりの来灘に湧いた。区内では恋わずらいで熱にうなされ、うつろな目をした元少年(推定48〜55歳)を度々見かけた。「ついにアンヌ隊員来ますね」「ヤバいね」「ヤバいっすね」アンダー45には何がどうヤバいのかわからないだろうが、オーバー45には相当ヤバい事件であることは確かだった。そして3月8日、ついにアンヌ隊員と満田監督を招いてのウルトラツアーがスタートした。一行はポートタワーからウルトラ警備隊がキングジョーを仕留めた摩耶埠頭へ向かった。アンヌと同じバスに乗りこんだ元少年たち(推定48〜55歳)の頬はほんのり紅潮していた。厳重な警戒のソーラス地区入口に、港湾施設で働く人たちのための「ローキュー」がある。ローキュー(労休)とは港湾労働者休憩所の略でいわば港の社食。なんともハードボイルドな呼称だが、実は一般の人も利用可能。灘区的には「キングジョーレストラン」と呼ばれているウルトラの聖地でもある。店内は食券制のセルフシステム、A定食の食券を買うと好きなおかずを2品選べる。鯖の塩焼きと揚げ物を選び、かまぼこ型のA棟上屋越しにキングジョーの立ち位置を望むことができる窓際の席に陣取る。45年前の摩耶埠頭ロケに思いを馳せながらのランチタイム。やばい。目の前のおかずがウルトラ警備隊に見えてきた。キリヤマ隊長は鯖の塩焼きかな。コロッケがダン、ヒレカツがソガ、フルハシ、アマギ、そしてアンヌはコロッケにそっと寄り添うナポリタンスパゲッティ!…って大丈夫か?オレ。 |
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| デリそうざい あずまキッチン「日替わり弁当」 naddist 和食系 2012-3-6 15:07 友人に知らせる 11341 1 9.00 (投票数 3)投票する
●場所 泉通5(ハローワーク灘 南) ●本日の昼食 焼き鯖弁当 550円 ●コメント あまり意識していないかもしれないが、灘区はご近所アウトドアスポットに恵まれた街でもあるので「青空ランチ」が手軽に楽しめる。なぜかご飯をほおばりたくなる摩耶山・掬星台ではお弁当を広げるハイカーが多い。そして海では、HAT神戸や灘浜で港を眺めながらの潮風ランチが可能。山と海をつなぐ都賀川は水道筋のオープンテラスでもあるので、商店街で買ったものを川辺で食べるのが楽しい。水道筋は春の川面を眺めながら食べるテイクアウトフードにも事欠かない。たこ焼きや焼きそばなどのジャパニーズファストフードをつまみながらくつろぐのもよし、串かつやコロッケで缶ビールを飲るのもよし。おいしいパン屋も多いのでバケットにおいしいハムや総菜を合わせてオープンサンドを楽しむのもよし。もちろん休日ばかりではなく、平日に外でランチを食べるのもちょっとした気分転換になる。あらたや、四季菜館、サンデーパパ、ふぁみりーなど、都賀川周辺には弁当屋も多いが、趣向を変えて水道筋6丁目交差点を南に下りたところの持ち帰り専門の弁当店[デリそうざい あずまキッチン]で日替わり弁当を買って都賀川を目指すことにした。今日は鯖の塩焼き。オーナーシェフは元阪急ホテルにお勤めだったとかで、和風弁当といえども家庭的なクターっと間延びした風情ではなく、シュっとした佇まいがうれしい。途中、恐竜の看板が目印の[藤田米酒店]でビールを買いたいところだが、平日なのでぐっと我慢。都賀川新橋のたもとから川におり、すっかり有名になった「都賀川カモ」が見える場所で弁当を広げる。今年もあと一月もすれば桜が頭上を覆う。花見客のBBQ焼肉臭と新歓コンパ風情のガキどもの嬌声が満ちる都賀川よりも、春の予感が感じられるくらいのちょっと肌寒い川辺でカモを眺めながらお弁当をつまめる都賀川の方が好きだな。ボカぁ。 |
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